国立西洋美術館に行ってきた。

 

 

「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」展である。

 

本展覧会は、サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品を組み合わせ、作品をどのように見ると楽しめるかという観点から、鑑賞のヒントを提案してくれるというもの。

 

空想の風景を描いた作品、現実の風景を描いた作品、どちらを旅するか?

静物画の世代交代

19世紀の印象派以外の作品…

 

解説パネルが大変読み応えがあった。

全作品写真撮影できたので、書き写さなくてよかったので助かった…。

 

【第2章 バロック ⅰスペイン】

 

「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」

フアン・サンチェス・コターン  

1602年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

 

 

「ボデゴンの最高傑作!」の表示が付いていた。

解説パネルに、右端のキュウリには影が描かれているが、吊るされているマルメロとキャベツには影がないということが書いてあり、その事実に気づいた。画家の意図は?

とても精密に描かれており、単眼鏡で拡大して鑑賞してみて、さらにその精密さにびっくり。

「マルメロ」って?と調べてみると、バラ目バラ科マルメロ属の落葉高木で、「西洋かりん」とも言われるそう。生では食べずジャムやシロップ漬け、果実酒などにするようだ。

 

「神の仔羊」 フランシスコ・デ・スルバラン 

1635–40年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

 

 

解説パネルによると、この仔羊は祭壇のような石台の上に載っているそうだ。

四肢が結わえられており、光輪が頭にあるので、キリストを象徴する犠牲の仔羊とのことだ。

 

この仔羊が…こんなぬいぐるみに…。

 

 

ミュージアムショップで、安らかなお顔のこのぬいぐるみがあったものだから…思わず。

こんないい歳の大人がぬいぐるみなんて…2018年上野の森美術館「フェルメール展」で思わず求めてしまった「牛乳を注ぐミッフィー(大)」ぶりである。

 

 

ふと隣のレジを見ると、「神の仔羊」のピンバッチを購入されている!

うむ。この静かな可愛さは魅力なのだ。

ちなみに、この他の「神の仔羊」のグッズとしては、ワンポイント刺繍付きシャツ、ポーチ、巾着袋、ブローチなどがあった。おススメ。

 

【ⅲ フランドル、オランダ】

 

「果物籠のある静物」 コルネリス・デ・ヘーム 

1654年頃 油彩/板 国立西洋美術館

 

 

ぶどうが艶やかで食べたくなった。

こちらも単眼鏡で拡大して鑑賞してみて、精密な描写にびっくり。

 

「花卉」 ラーヘル・ライス 1689年 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

 

 

ラーヘル・ライスは花卉画を専門に活躍したオランダの女性画家だそう。

花びらのふっくらした感じの表現が巧みで、全体的に優しい雰囲気。

 

「座る女性のいる室内」 ヤコーブス・フレル  

1660年頃 油彩/板 サンディエゴ美術館

 

 

「一般市民が絵のモデルになる時代、到来!」の表示が。

うーん、良いなあと思って解説パネルを見ると、ヤコーブス・フレルは「神秘的で静謐さに満ちた独特の室内の情景を描いた風俗画家」で、1654年-1662年頃に活動、とある。え、8年くらい?

最新の研究では、このフレルがフェルメールに影響を与えた可能性が指摘されているそうだ。ほうほう。

 

【第3章 18世紀】

 

「ヴェネツィア、サン・マルコ湾から望むモーロ岸壁」 ベルナルド・ベロット

1740年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

 

 

カナレットだと思って近寄ると「ベルナルド・ベロット」とあり、びっくり。

そして、解説パネルに「長い間カナレットの作品と考えられてきましたが、現在では、その甥で彼の工房に学んだベロットの初期作品とされています」と書いてあって、またびっくり。やっぱり、カナレットだと思うよねえ…。

 

「賭博場」 ジュゼッペ・デ・ゴッビス 

 1760年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

 

 

当時のヴェネツィアで人気の社交場であった公認の賭博場での人間模様を描いているそうだ。

作中の人物たちが顔に付けている顎だけが見えている白いマスクは「バウータ」というようだ。そして、黒く丸い仮面は「モレッタ」だそうだ。

仮面を付けて、怪しげで、皆さん何をしているのか…想像すると面白い。

 

【第4章 19世紀】

 

「ラ・グランハのマリア」 ホアキン・ソローリャ  

1907年 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館 

 

 

「スペインの太陽のあたたかみを味わおう」の表示。

確かに強い陽光を感じる、しかし暑くはなく温かい感じ。この明るさがとても良い!

モデルは当時17歳の娘のマリアだそう。ちょっと大人っぽい?

 

 

このポスターはマリー=ガブリエル・カペの「自画像」(1783年頃 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館)を使っている。

「勝負服」と思われる素敵なドレスを着用して絵筆を持っている姿を描いた作品である。お顔も大変美しく描かれているがドレスの描写も素敵だった。

ふと、画像ソフトを使って加工した自撮り写真…を連想してしまった…いやいや、マリー=ガブリエル・カペは恐らく美意識の高い美人だったと思う。

 

この後、館内のレストラン「CAFÉ すいれん」へ。

せっかくなので「企画展特別コース」にした。

 

「前菜盛り合わせ~ 黒胡麻の和風トルティーヤ&シーフードタコス ~」

「あさりと京抹茶のクリームスープ」

抹茶味のスープとは?!と思ったが、これがとても美味しくてびっくり。

 

「牛フィレ肉の和風ポワレ&白身魚の桜バター」

 

「ショコラケーキと自家製桜のアイス」

 

これにコーヒーがついて、大変盛りだくさんであった。

 

しっかり休憩して「常設展」へ。

(つづく)