中高校生向けの古典入門書「枕草子 少年少女古典文学館」(大庭みな子著)を読み、ほっと一息ついていたら(?)、図書館から予約本確保連絡が来て、本書を手にした。

 

著者・岡本梨奈氏はオンライン予備校「スタディサプリ」の古文・漢文担当講師で、とても人気のある先生のようだ。

 

眠れないほど面白い『枕草子』 みやびな宮廷生活と驚くべき「闇」(著)岡本梨奈

 

本書は、清少納言本人が語っているようなスタイルで現代風口語に訳してあり、解説まで文中に付け加えられている大変分かりやすい「超現代語訳」と解説、そして「原文」「現代語訳」と「ワンポイントレッスン」で構成されている。(太字部分は本書からの引用)

 

この「ワンポイントレッスン」は大学受験に役立つ内容で、例えば「評価の単語」のところでは、「よろし」は「よしとまではいかないけど、まあ、悪くはないよ」という意味、そして「わろし」は「悪いとは言わないけど、よくはないね」らしい。

 

・・・そうだったっけ。「よろし」は「よし」と同じように、「わろし」は「あし」と同じように思っていたような気がする…ああ、古文を勉強していたのは40年以上も昔なのだ。忘れるよねえ。

 

そして評価の順は「◎よし→よろし→わろし→あし×」と説明されており、大変分かりやすかった。

 

大庭みな子氏の『枕草子』ではあまり感じなかったが、本書の清少納言は、NHK大河ドラマ「光る君へ」でファーストサマーウイカ氏が演じる清少納言とイメージがとても合う。

 

著者が解説で、清少納言の「美しくないもの」に対する毒舌のひどさを何度も書いているが、確かに手厳しい。そういう点もドラマの清少納言像と合うような。

 

又、本書に掲載された段には藤原斉信の登場が多かったような。

読みながら、大河ドラマで斉信を演じる金田哲氏の姿を思い浮かべていた。

ドラマでも清少納言と斉信は親密そうに描かれていた。

 

また、清少納言と藤原行成の交流もいくつか書かれていて、文化人どおしでお互いを認め合い知的な交流をしていたのだろうな。ドラマではそう仲良しという雰囲気はないが・・・・ドラマで渡辺大知氏が演じる行成の真面目そうな様子を思い浮かべながら読んだ。

 

岡本梨奈氏の「超現代語訳」と大庭みな子訳を並記してみたい。

 

125段「九月ばかり夜一夜降り明かしつる雨の」

 

【岡本梨奈・超現代語訳】

 

「少し日が高くなってくると、すごく重たそうな萩に露が落ちると、枝が動くの。人が手を触れたわけじゃないのに、さっと上にはねあがったのも、とても面白いわ……なんて私が言ってること、他の人には全然面白くないんだろうなぁって思うのが、また面白いのよ」

 

【大庭みな子訳】

 

「すこし日が高くなり、萩などが重たげにたれたのが、露のおちるたびに枝がゆれ、人が手をふれるわけでもないのに、上にはねあがるのがとてもおもしろいとわたしは思うのだが、そんなことはべつにおもしろくもなんともないという人もいるらしい。それがまたおもしろい」

 

この段は、大庭みな子氏の『枕草子(少年少女古典文学館)』には第130段とされ、本書「眠れないほど…」には125段とされてた。なぜ?

 

大庭みな子氏の『枕草子』は、「岩波書店版・日本古典文学大系19『枕草子』」を基本として段の分け方もこれにならっており、130段。

 

一方、本書「眠れないほど面白い『枕草子』」は「新編日本古典文学全集(18)」で、こちらは125段。

 

この他の段数もあるようで、「段数は当てにせずキーワードで調べたほうが良い」と紹介しているサイトも見つけた。ほー。

 

大庭みな子氏の『枕草子』に、「わからないところはどんどんとばして、わかるところだけ自由に読むのがいい。これが読書の原則である」とあったので、本書は「超現代語訳」と解説、「ワンポイントレッスン」しか読まなかった。

 

おかげでとても早く読み終えたのであった。

 

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神田駿河台「トラインギャラリー」開催の「脇山さとみ陶展」に行った。

その帰りに「御菓子処 ささま」へ。

 

 

久々の和生菓子。

 

 

上左から「織部」(つくね芋入り)、「山路」

下「木守」(中は白あんに柿入り)

 

どれも美味しかったが、「木守」の柿あんが、あまり食べたことが無かったので新鮮だったな。

 

そして、「ささま」といえば「松葉最中」

 

 

脇山さとみ氏の器で。

 

 

ああ、やっぱり美味しい~。