小杉放菴記念日光美術館「放菴没後60年記念展」その1からの続きである。
小杉未醒 「一壺酒」 紙本墨画淡彩 1922(大正11)年頃
卓前一壺酒(卓上には古酒)
海南二月瓜(南の国のマクワウリ)
独座閑愁尽(一人座ってこの時を愁いていると)
遠客不思家(旅人は私的なことなど忘れてしまう)
小杉放菴は、1916(大正5)年2月に、沖縄に約1か月滞在し、この漢文を作ったそうだ。
小杉放庵 「芍薬」 絹本着色 1930(昭和5)年
絹本で、このように鮮やかに彩色されている小杉放菴の作品を私は見たことがなかったような。
表装に使われている布地も独特な感じで良いなあと思う。
小杉放菴 「十月」 紙本着色 1955(昭和30)年
こちらの表装も素敵である。
粗い繊維の紙の特徴を生かした表現がとても素敵だ。
こちらの表装も濃い色の布地が細く挟み込んであり、それがアクセントなって素敵である。
小杉放菴 「山中秋意」 紙本墨画淡彩 1939(昭和14)年頃
右上に書かれているのは、
やまにして わが見はるかす久方の
天が下には秋みてりけり
小杉放菴 「靖節先生」 紙本墨画淡彩 1955(昭和30)年頃
「靖節先生」は陶淵明の送り名。
有名な「帰園田居」に基づいて、田舎暮らしの喜びを感じている陶淵明の姿を描いているようだ。この陶淵明の顔が味のある何とも良い表情なのである。
小杉未醒 「月下梅林」 絹本墨画 1918(大正7)年
満月と、リズムのある梅の木々の表現がとても良い!
こういうところを歩いてみたい。
美術館を訪れたのは11月3日文化の日で、なんと入館料は無料であった。
館内の喫茶室「カフェ アン・レーヴ」で一休み。
お水のグラスは日光の作家さんの作品らしい。
窓の外は少し紅葉していて、ああ、やっと秋が来たのだとしみじみ。
景色を楽しみつつ、美味しいチーズケーキを味わって、ゆったりと休憩した。











