サントリー美術館に行ってきた。

 

 

「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」展である。

 

 

英一蝶は、以前に三重県の親戚宅を訪れた際、三重県出身、三重県に関わりのある画家の話題になり、名前があがってから大変気になるようになった。

 

最近では8月の出光美術館「出光美術館の軌跡 ここから、さきへIV 物、ものを呼ぶ─伴大納言絵巻から若冲へ」展で、重要文化財「四季日待図巻」を鑑賞している。

 

というわけで大変楽しみにしていた本展覧会。

なんと本日のNHK「日曜美術館」で「この世を楽しく美しく 江戸のレジェンド絵師英一蝶」というタイトルで紹介されていた。

 

番組を見ていて、めらめらと行きたくなったので用事を済ませ、午後の遅い時間になったが訪れた。

 

今回、写真撮影が許可されていたのはこちらである。

 

 

「舞楽図・唐獅子図屏風」のうち「舞楽図」 六曲一双 メトロポリタン美術館所蔵

 

英一蝶といえば淡彩の風俗画が思い浮かぶが、こんな金地でしっかりと描かれた大作もあったとは…。
とはいえ、描かれている人物を一人一人を見て行くと、何となく面白く感じられてしまう。

 

【右隻】

 

 

舞楽を演じる舞い手を描いているそうだが…この人たちはいったい何を?

 

 

東京都美術館の2022年9月「芸術×力 ボストン美術館展」で展示されていた「吉備大臣入唐絵巻」絵巻。

ディズニーのキャラクター、グーフィーの耳のようだと思った被り物の「幞頭」から垂れ下がった「垂脚」が大変気になったが、ここの舞い手も被っているので思わず興奮。「垂脚」に表情を感じる!

 

【左隻】

 

 

このグループは舞っているというよりスポーツっぽい。

 

 

こちらの舞い手の皆さんの顔つきが…

 

 

左の人はなぜ口を押えている…?気分が悪いのか、もしや何か臭うのか…。

 

 

こちらのグループの表情も気になる。

 

 

何かあんまり面白くなさそうな雰囲気。

 

 

こちらの屏風の裏面には「唐獅子図」が金地に墨で勢いよく描かれ、悪だくみしているようににやりと笑う獅子も描かれており面白い感じであった。

 

 

メモしたい作品は山ほどあったがキリが無いので、少しだけメモ。

 

「四条河原納涼図」 一幅 千葉市美術館蔵

 

京都の四条河原の川床で夕涼みをする人々を描いた作品で、NHK「日曜美術館」で紹介されていた。

寝そべっている男性、笛を吹く人、髪の毛がないからお坊さん?背負われて川を渡ってくる女性などなど人々の様子を見ると楽しい。

川の中を覗き込んでいるのか、背中と右手で高く持ち上げた盃しか見えない男性の部分を拡大した写真に「頭かくして酒かくさず」とキャプションがつけられており、思わず笑った。

 

「雨宿り図屏風」 六曲一双 

メトロポリタン美術館所蔵、東京国立博物館所蔵の2作品

 

この2つの作品はモチーフが大変似ているが、比べてみると、メトロポリタン美術館所蔵のほうは風景がやや多めに描き込まれ、東京国立博物館のほうは人物が多いように思った。

東博蔵の作品は恐らく見たことがあると思う。

縁もゆかりもない通りすがりの様々な人々がお屋敷の門の下で雨宿りする。その一人一人の表情が興味深い。子どもが梁で鉄棒のように遊んでいたり…。