長沢芦雪展、京都画壇の青春展の感動も冷めやらぬ…といった状態だが、本日は皇居三の丸尚蔵館に行ってきた。

 

 

皇居東御苑の中にあるので、荷物チェックを受け、大手門から入った。

 

 

本展覧会は日時指定予約制、時間より早く着いたので御苑を散策。

 

 

赤坂「塩野」の「栗最中」を思い出す植え込みの形。

 

 

「皇居三の丸尚蔵館 開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美」展。

 

 

本展覧会は4期に分けて皇室ゆかりの品々を展示。

まずは、第1期「三の丸尚蔵館の国宝」である。

 

「春日権現験記絵 巻十二」 高階隆兼 (延慶2年・1309頃 絹本着色)

 

 

本展覧会は撮影可。見返し、紐の部分を記録できるのは嬉しい。

見返しの部分には金粉が使われており、角度により表情が変わる。

 

 

ちなみに「春日権現験記絵」は東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解くー皇室、美の玉手箱」でも鑑賞しているが巻が違った。

 

春日権現験記絵 巻十二第一段、第二段

 

 

一人一人の表情を見ると興味深い。

 

 

 

これは、明神の使いである4頭の鹿が興福寺の高僧・蔵俊の講義を聞くシーンである。

 

 

右上の部分にちゃんと鹿が4頭いる。

 

 

 

春日権現験記絵 巻十二第三段

 

東大寺の僧・恵珍が夢の中で、春日大社の一の鳥居で地蔵菩薩の乗っている牛車と出会うシーン。

 

 

暑いのか?襟元を下げて扇ぐ人も…。

 

 

 

「藤折枝蒔絵箱」 (鎌倉時代・14世紀 木製漆塗・蒔絵)

 

 

この「春日権現験記絵」を納めていた箱である。

藤の花は藤原氏と春日大社にゆかりが深いとのこと。

 

 

「蒙古襲来絵詞 後巻」 (鎌倉時代・13世紀 紙本着色)

 

 

後巻は、「日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱 後期展示②」でも鑑賞。

 

 

 

こちらの兵船のシーンは東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱 後期展示②」で初めて見た時に、大変気になったことがある。

 

兵船に乗っている武士に飛びぬけて若い武士がいる。

 

 

子ども?

 

 

他の人物と比べると「若さ」が際立たないか?

 

 

「動植綵絵」 伊藤若冲 (江戸時代・18世紀)

 

 

第1期の前期はこの4幅。

 

手前の「菊花流水図」で特に好きな部分。

 

 

その隣「南天雄鶏図」

 

 

全体でみると南天の実が何だかちょっとドッキリするような赤さだが…

 

 

部分的に見ると案外サッパリした表現だったりする。

 

3幅目の「老松白鳳図」は何と言っても白鳳の表現がレースのよう。

 

 

4幅目、「秋塘群雀図」。

 

 

この部分が特に魅かれる。

 

 

そして、飛んでいる雀がみな同じ?

 

 

1羽だけ白いのが際立つ。

 

11月28日からの第1期後期には違う4幅が展示される。

 

同時開催の「特別展示 御即位5年・御成婚30年記念 令和の御代を迎えて―天皇皇后両陛下が歩まれた30年」も鑑賞。

 

ご結婚、ご即位の儀式のご装束など見ごたえがあった。

ご誕生の際に愛子さまに贈られた「犬張子」は大変可愛らしいものだった。

 

この完成したばかりの皇居三の丸尚蔵館、大変素敵な建築なのだ。

 

 

扉の一部に、このようなガラスの装飾が付いている。

 

 

窓に障子が使われていたり、和の雰囲気がとても素敵に使われている。

 

現在は1期棟のみの完成で、2期棟がまだ工事中、2026年に完成予定で、全体イメージ図を見るとかなり大規模、カフェも併設される予定のようで楽しみである。