静嘉堂文庫美術館に行ってきた。
『静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ
響きあう名宝 -曜変・琳派のかがやき-』展である。
世田谷区岡本から、丸の内の明治生命館に移転した静嘉堂文庫美術館。
重要文化財建築の明治生命館に見惚れていたら・・・、入り口がどこか分からなくなって、焦った。
入り口は道にあるのではなく、丸の内MY PLAZAという施設にあったのだ。
(ちゃんとWebサイトにも書いてあった)
静嘉堂といえば、こちらのポスターにある、
国宝「曜変天目(稲葉天目)」 建窯 南宋時代 12~13世紀
何度見ても引き込まれる美しさ。
じっくりと鑑賞させていただいた。
展覧会名に「名宝」とあるとおり、国宝、重要文化財、重要美術品があちこちに展示されている。
「鵜舟図」 尾形光琳 江戸時代(18世紀) 絹本墨画淡彩
解説パネルに「愛らしい鵜匠が魅力」と書いてあった。そのとおりである。波立つ川に船を浮かべ篝火を焚いて漁をする様子。鵜が2羽描かれている。大変ほのぼのとした雰囲気。
光琳というと、華麗な色彩のイメージだが、本作品は墨と、水色など淡い色しか使われていない。こういう光琳作品も良い!
パネルには「内箱に酒井抱一の箱書きが伴う」とも書かれており、ほう~。
「麦穂菜花図」 酒井抱一 江戸時代(19世紀) 双幅 絹本着色
左幅には青麦とひばり、右幅に菜の花とひばりを描いた作品。
淡い色調で、ただただ美しい。
ポストカードがあれば・・・と思ったが残念、無かった。
「桐紋蒔絵茶杓」 原羊遊斎 江戸時代(19世紀) 漆器
解説パネルのタイトルが「黒塗に金の桐紋散らしは奥様方のお好み」。
いや、これはグッとくる。黒漆地に五三桐紋が金蒔絵で全体的に散らして描かれている。
掬える抹茶の量が少ないのではないか・・・と、ふと思ったほど華奢な感じ。
(恐れ多くも)「あ、欲しい!」と思った。
金蒔絵が散らされていなくても良いので、黒漆地の細身の茶杓が欲しい!
今回は前期展示。11月10日からは後期展示となり、がらっと展示替えがあるよう。
後期も魅力的な作品が多数ある。
本美術館は、中心に広いホワイエがあり、ゆったりと椅子が配置されて、休憩できるようになっている。
各展示室へは、このホワイエから入ってくようになっており、ちょっと座って一息入れてから違う展示室に向かうことができる。
これは・・・大変良い!
図録の見本も置いてあり、私は図録を見て「復習」しつつ、ゆったりと休憩して、数回展示室を回ったのである。
欲を言えば、このホワイエに喫茶スペースがあれば最高なのだが・・・。
いやあ、心地よすぎて・・・・ダメだろうな。
とにかく、丸の内に又一つ、素敵な場所ができたのだ!



