その1からの続き。
3階の特別展「花鳥風月 名画で見る日本の四季」へ。
「1 桜に浮かれて」
「吉野花見図屏風」 首藤印 (江戸時代前~中期 17~18世紀)
「江戸四季風俗図巻」 伝菱川師宣 (江戸時代前期 17~18世紀)
いきなり素晴らしい作品!この2作品には輪舞をする人々のシーンが描かれている。
サントリー美術館の「遊びの流儀」展で「屏風などに描かれた輪舞の人々が笑っていない」ことが気になっていた。
その後も、いろいろなところで描かれた輪舞の様子に注目してきた。
踊って陶酔し、笑顔にならないのかも・・・と思っていたが、なんとこの2作とも楽しそうな表情の人々も(「も」である、全員楽しそうではない)描かれている!ああ、良かった・・・と(なぜか)思ったのであった。
「桜花海浜図」 葛飾北斎 (江戸時代後期 19世紀前半)
北斎の肉筆画。素敵。
「立雛図」 鈴木其一 (江戸時代後期 19世紀中頃)
紙雛と桜の枝。ああ、其一作品は良いなあ。
「桜花紅桃・新柳貝合図」 酒井道一 (明治37年(1904))
左幅の新柳貝合図が良い!!貝殻には源氏物語が描かれていて美しい。
「2 萌え出づる春」
「木蓮(春園麗華)」 速水御舟 (大正15年(1926))
墨だけで描かれており、大きな絵ということもあるが、とにかく迫力がある。NHK「アートシーン」で紹介されていたと思う。
「木蓮小禽図」 鈴木其一 (江戸時代後期 19世紀中頃)
暗い紫、えんじ~黒の抑えた色で描かれている。木蓮に同色で描かれたウグイスがとまっているのだが、これはかなり気をつけないと見つけられない(岡田美術館「琳派名品展」図録に掲載されている本作品を見直したが、「あれ?ウグイスがいない?!」としばし探した)。また、葉脈に金が使われているなど、なんかこう「技」を感じる。
本作品と、速水御舟の「木蓮(春園麗華)」が隣り合って展示されているのは、大変興味深い。
「青麦」 小林古径 (昭和時代初期 20世紀前半)
大きく青々とした小麦が、手前に小さくタンポポが描かれており、その対比が「くっ」とくる。やっぱり小林古径作品は良いなあ!
「美人草」 土田麦僊 (大正13年(1924))
ヒナゲシと2羽の雀。ヒナゲシの花の赤が良い。
「3 夏の訪れ」
「雨後嵐峡」 横山大観 (昭和時代前期 20世紀前半)
京都の嵐山。山の緑色がとても美しく瑞々しい。
解説パネルにホトトギスが描かれていると書いてあり、探すと「えっ」と思うほど小さく描かれていた。単眼鏡でチェックすると、かろうじてトリの形。これがホトトギスだと判定できる人はスゴい。
遅くまで咲く山桜も描かれている晩春初夏の風景。
「4 長雨の楽しみ」
「燕子花図屏風」 神坂雪佳 (大正~昭和時代 20世紀前半)
「燕子花図屏風」も神坂雪佳の手にかかるとモダンな風味が加わるのか!と感動した。
「白花小禽」 小林古径 (昭和11年(1936))
白い泰山木の花に瑠璃色の鳥が止まっている。うっとり。
「5 夏の風物詩」
「夏の朝」 葛飾北斎 (江戸時代後期 19世紀初頭)
こちらもNHK「アートシーン」で取り上げてられていたと思う。
北斎の肉筆画。水盤の金魚、うがい茶碗の朝顔など小道具がオシャレである。
「初秋」 奥村土牛 (昭和時代初期 20世紀前半)
ススキの花穂の赤み、茎に止まる小鳥、絡まる野ブドウの葉。色が美しい。
我が家には、岡田美術館の過去の展覧会の図録が2冊ある。
「岡田美術館所蔵 琳派名品展」、「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち」
この展覧会には行っていないが、以前ミュージアムショップで大変気に入り、購入したのである。
今回、メモした作品には、この2冊に収録されているものも多く、絵を眺めつつ復習した。
後期の「秋冬編 ―光琳・歌麿・春草など―」にも行きたい!
**************
展覧会を見終わり、帰路につく前に「足湯カフェ」で休憩した。
箱根は涼しい。
日よけはあるものの屋外で寛ぐなど、東京では考えられない。
ぬる目のお湯に足を浸けつつ食べるパフェ!
※ソフトクリームは同行者のものである。2つとも私が食べた訳ではない。
建物の前の池。
風も涼しく、少しぱらぱらと小雨も降り、箱根の滞在が終わった。
次は1泊できたら良いなあ。
箱根湯本駅周辺のお店も見てみたい。




