府中市美術館の動物の絵展の後期展示に行ってきた。
今年は、春の与謝蕪村展の前期、後期、「映えるNIPPON」展、動物の絵展の前期、そして本日の後期と合計5回訪れている。
こんなことなら、「府中市美術館メンバーシップ」に入会しておけば良かったと思っている。
年会費がなんと2500円なのである!
企画展、常設展が無料の上、「府中市美術館だより」も届けていただけ、各種の割引きもある。
2022年の「春の江戸絵画まつり」は、2020年に途中閉幕となった「ふつうの系譜」展!
これは行きたい。
前期展示が大変見応えがあり、後期展示も大変期待して訪れた。
全く期待どおりである。
「芭蕉句意 居守」 小川芋銭 昭和12年(1937) 茨城県近代美術館所蔵
「此の秋は何で年寄る雲に鳥」という芭蕉の句を題材にしたものだそうだが、描かれているのは、イモリが蓮の葉にのり、両手(前足か)を広げて立っているところである。
「狐狸図」 森一鳳 江戸時代後期 個人蔵
2幅からなり、左はタヌキ、右はキツネ。油絵っぽい色調が面白いと思った。
作品の上部には公卿の千種有功(ありこと) が歌を書いている。
図録によると、タヌキには「私のことを疎まないで。鼓を打つ雅びな心だってあるのですから」で、キツネには「狐のように人を騙す心は、人の世にもあるから注意しなさい」という意味の歌だそう。
「牧童図」(番号9、94) 長沢蘆雪 江戸時代中期(18世紀後半) 個人蔵
本展覧会に長沢蘆雪の「牧童図」は2作品展示されており、両方とも良かった。
番号9は、2幅で左に牛を見ながら笛を吹く牧童、右に牧童を優しげに眺める腰を下ろした牛が描かれ、心が通じ合っている様子で、眺めていて、ほのぼのと優しい気持ちになる。
番号94は、牛が、まるで馬がヒヒーンと後ろ足だけで立っているような雰囲気で描かれている。それを牧童は、牛に括り付けた紐を後ろ手に持ち、のほほんと歩いている様子。
牧童の表情は見えないが、ちょっとクレヨンしんちゃんを連想させるような丸い顔である。
私は、この「牧童図」というジャンルが好きなのである。
「蜘蛛・鷹・熊図」 吉村孝敬 天保4年(1833) 個人蔵
吉村孝敬は、円山応挙の弟子だそう。3幅で構成され、魚を狙っている熊、大きな巣を張って獲物を待つ蜘蛛、雀を眺める鷹が描かれている。画の意味より、その技術の素晴らしさに見とれてしまった。今後、チェックな絵師。
「三猿図」 原在照 安政7年(1860) 個人蔵
タイトルは三猿だが、1匹で「見ざる、言わざる、聞かざる」をやっている猿が描かれている。
ヨガのポーズっぽくなっており、何とも可愛い。この絵は「描表装」になっており、とてもお洒落。
重要文化財 「春日鹿曼荼羅図」 鎌倉時代(14世紀) 奈良国立博物館所蔵
11月14日までの展示で、見られて良かった!
とても美しい。きっと描かれた当初はとても色彩豊かだったろうと思う。
「蝦蟇鉄拐図」 中村芳中 江戸時代中期-後期(18世紀後半-19世紀前半) 個人蔵
蝦蟇仙人と鉄拐仙人とは?調べてみると、
蝦蟇仙人は金王朝の大臣であったが仙術を学び、蝦蟇を使って妖術を行い、
鉄拐仙人は若いときに道術を学び、自分の姿を空中に吐き出すことができるそうだ。
なので、蝦蟇仙人(着物の上に昆布でできた腰蓑のようなものを付けている??)は3本足の蝦蟇にダンスを教えているように見え、鉄拐仙人は何かを口から吹いているように描かれているのだな。なるほど。
長くなったので、つづく。

