読了。

京都の古美術店で、月に1度、源氏物語購読の会が催されており、その毎回の物語をイメージした御菓子が「御菓子司 聚洸」により作られ、お茶とともに供されているそうだ。

 

本書は、その毎回の御菓子と「うつわやあ花音」店主・梶裕子氏により選ばれた器の写真と、源氏物語の各巻の非常にコンパクトな、しかし的を射た解説によって構成されている。

 

まあ、一言でいうなら「うっとり」のご本でございました。

 

御菓子司 聚洸の源氏物語  (著)梶裕子ほか

私は、中高校時代に古文が大嫌いであった。

なので、源氏物語というと、著名作家による「現代語訳」であったり、大和和紀氏による漫画「あさきゆめみし」での理解ということになる。

 

しかし、本書の「第48巻 総角その一 八の宮の一周忌」で、「八の宮の一周忌に向け、(中略)帛紗の四隅に垂れるあげまき結びという飾り組紐を用意する・・・」というシーンが取り上げられており、「今もするあげまき結びを千年の前からしている。物語は虚構でも細部の描写は真実。千年前の物語を読めることの幸せ」と書かれていた。

 

なるほど、古文にはこのような楽しみかたもあるのだと思った。

ちなみにこの回の御菓子は、「あげまき結び」というもので、上部が透き通った吉野羹、下部が泡雪羹で、その合わせの間に羊羹で「あげまき結び」が描かれたもの。上部の吉野羹から赤く描かれた「あげまき結び」がほんのり見えるという感じでとても魅力的。

 

いつか京都を訪れることができたら、「御菓子司 聚洸」の和菓子を味わいたいものである。

 

又、本書で取り上げられている器も大変魅力的である。

 

著者である「うつわやあ花音」店主・梶裕子氏と、御菓子製作の「御菓子司 聚洸」主人・高家裕典氏による対談が巻末に掲載されており、その中で、梶氏が「困った時の魯山人、というわけではないのですが、結構魯山人には助けてもらいました。やっぱり御菓子を盛ったら生きてくるし、美しいです」とあった。

 

たしかに、写真を見て、「お、良いな」と思うと魯山人のものだったことが多かった。

しかし・・・まあ、私にとって魯山人は美術館で鑑賞するもの、だなあ。

 

栗きんとんの御菓子に合わせられた藤田佳三氏の「紅安南鉢」、華やかなきんとんに合わせられた矢島操氏の「モノクロ掻き落とし皿」が気になった。

 

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「うつわやあ花音」店主・梶裕子氏による菓子皿にうっとりしていたが、器といえば・・・

 

9月初旬に六本木のギャラリー「SAVOIR VIVRE(サボア・ヴィーブル)」で催された藤井友梨香展「耀う森」では抽選により購入するシステムであった。

私は1点応募し、なんと購入することができたのであった。

 

 

なんと、こんな可愛い桐箱に入っていたのだ!!

 

 

栗が「割印」のようになっていて小憎い演出!

 

 

右の蓋付き容器。「ふきよせ」という名前。

正に今の時期のもので、現在、愛用中。

 

 

本体部分に気泡や金粉が入っていて、少し不思議な雰囲気。

それが写真では上手く写らない。

 

 

ガラスは光の加減で表情が違ってくる。それがとても楽しい。

現在、私の仕事机でこんな風に活躍中。

 

 

お茶碗は伊藤千穂氏の黄瀬戸。お盆は村瀬治兵衛氏の「沢栗金砂盆」

茶籠や茶箱には振り出しに金平糖など入れてお茶のお供にするが、私が仕事机でお供にするのは・・・

 

 

麦チョコ。チョコレート系が大好きなのである。そういう訳で振り出しは素敵だなとは思うが、どうも手が動かない。

・・・写真で見ると、麦チョコの入っている器がどうも・・・というか全く合っていない。

こういう気の「抜け」がいけない。

仕事でも「抜け」には注意しないと・・・。