茶道との関わりを綴った「日日是好日」、その続編「好日日記」に続く作品だろうと思うが、「まえがき」で著者・森下典子氏がこのように書いていらっしゃる。

 

大好きなお道具と茶花とお菓子を描いて集め、(中略)季節のめぐりの「絵巻物」のような本である

 

 もちろん文章も良いが、イラストを眺めて、とても楽しいご本であった。

 

好日絵巻 (著)森下典子

 

 私は、茶道具・・・と言っても、「茶箱」や「茶籠」に入れる物、雑誌「和楽」が提案する「喫茶去」で使う物をコツコツと集めることがここ数年の楽しみになっている。

 

 「茶道」ととらえると、やはり「道」である。決まり事、覚えなくてはならない事、大変厳しいものがあるが、本書のイラストを眺めていると、「ああ、綺麗なお道具!」、「美味しそうなお菓子!」と楽しい事ばかりである。

 

 私のささやかな「楽しみ」もそんな感じで良いのかな。美味しいところ取りで良いのかな。と。

 

************

 

と、いうことで、昨日、神楽坂の「神楽小路」にあるうつわショップに行ってきた。

 

 

「伊藤千穂展-秋のはじまり-」の初日である。

と言っても、都心での仕事の帰り、午後2時頃に訪れたので、「第一陣」のピークは過ぎ、ゆったりと楽しい雰囲気で過ごすことができた。

 

伊藤千穂氏が在廊されており、「どこかでお目にかかった・・・」と声をかけて下さった。

 

昨年9月の伊勢丹での「伊藤千穂個展」の時、サントリー美術館の「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」展についてお話したことを覚えてくださっており、感激。

 

いやあ、あの展覧会は良かったですよね!!と再度、盛り上がる。

 

色々拝見して、「茶箱や茶籠に入るような小ぶりのお茶碗が欲しいのですが・・・」と言うと、「この方も・・・」と、小鉢を見て要らしたお客様がいらした。

平茶碗として見立てて、と数種類並べて、迷われていた。こういう時間も楽しいですよね。

 

私は、碗形か井戸形のものが良いなあと思い・・・。

 

 

これ。

 

伊藤千穂氏によると、飯椀であるが旅持ち茶碗として使う方も多く、茶筅は茶箱用の小ぶりのものではなく、通常サイズでも使えるとのこと。

 

お店の方によると、類似のものは2つしか残っていないとのことで、少々迷った(このあれこれ迷う時間が楽しい)が、こちらにした。

 

 

「赤い椿」がメインのお茶碗である。

 

 

内側が不思議な黒色なのだ。

そして、早速、お抹茶を点ててみたところ、大変立てやすい!

 

椿のお茶碗というと冬に使うものだろうか。

 

「好日絵巻」の「まえがき」に、「稽古場の茶道具は、いつも季節をほんの少し先取りして、間もなくやってくるものたちの美しさを先触れした」とあった。

 

ふむふむ。

 

調べてみると、

通販サイトでは、椿のお茶碗は「冬」に分類されている。

11月くらいからと書いてあるものもある。

まあ、自分一人で楽しむものなので、気分で使うことにする。