読了。

著者の伊坂幸太郎氏は、非常に人気のある作家で、図書館の棚にも目立つように置かれている。

私は、数冊読んだような記憶があるが、

自分のこのブログを検索してみると、なんと、2010年10月に『バイバイ、ブラックバード』を読んだ記事しかない。

しかし、文面からすると、それ以前に伊坂作品を読んでいるような雰囲気。

 

シーソーモンスター  (著)伊坂幸太郎

 

巻末に、説明が掲載されていた。(太字部分は本書からの引用)

「ある“ルール”のもと、古代から未来までの日本を舞台に、ふたつの一族が対立する歴史を描いた競作企画」とのことで、8組9名の作家が参加している。「螺旋プロジェクト」という。

「各作品はそれぞれ独立した物語ですが、全作品を通して読むと、物語が壮大な絵織物となって、お互いにつながりあう瞬間が立ち現れます」とのこと。

 

本書には、2つの作品が掲載されており、『シーソーモンスター』は昭和のバブル期、『スピンモンスター』は近未来が舞台である。

 

『シーソーモンスター』の登場人物であった北山宮子が、『スピンモンスター』にも登場。

そして、その北山宮子が文章を担当する絵本『アイムマイマイ』が『スピンモンスター』にも出てくる。

 

本書巻末の「螺旋」年表には、平成が舞台の浅井リョウ氏の『死にがいを求めて生きているの』に、1992年に絵本『アイムマイマイ』が流行とある。うーむ。次はこれを読みたいかも。

 

近未来が舞台の『スピンモンスター』には、「パスカ」という機器がよく出てくる。

これは、身分証明書であり財布でありネット通信端末の機能があるカードである。

スマートフォンに身分証明書が入った物?いや、「カード」とある。

登場人物たちは、このカードで検索したりしている。カードとあるので小さいものだろう、するとキーボードは付いていないのでは?音声で感知する?

 

山田宗樹氏の『百年法』には、確か国民はみなIDカードを持っていて、それも同じような機能だったような・・。

何だか恐ろしい。

ただ、『スピンモンスター』の世界では、「世界中の大半の人々が使っている」とあったので強制的なものではないようだ。

便利なもののようだが、何もかもが一つにまとめられてあると、何だか危険で、イヤーな感じがする。