太田記念美術館に行ってきた。

 

 

本展覧会のチラシに「絵師が下絵を描き、彫師、摺師との分業によって生み出される浮世絵版画と比べ、肉筆画は絵師が完成まで手作業で仕上げる一点物」とあった。ふむふむ。

 

今回の私のお目当ては・・・

 

 

ポスターやチラシにもなっている葛飾北斎の娘である葛飾応為の『吉原格子先の図』(紙本1幅 文政~安政(1818~60)頃)である。

 

こちらの作品は、畳のエリアに展示。

私は、人の切れるタイミングを待って、畳に座ってじっくり鑑賞。

うむ。やはり、掛け軸は座った高さから見るのが良いかも。

まあ、座って見るのは大変楽チンだし。

 

 

チケットと、絵はがき。

実物は、こちらの絵はがきよりずっと暗い印象。

 

 

こちらがチラシの裏。こちらの色の方が見た感じに近いような気がする。

真っ黒の闇にぽってりとした灯りに非常に惹かれた。

 

このチラシ上段の右端にある小林清親の『開化之東京両国橋之図』(絹本1幅 明治10~15年(1877~82)頃)も良かった。

解説パネルに、両国橋を下から仰ぎ見るような構図というようなことが書かれてあり、上手い具合に近くにベンチがあったので、座って鑑賞。おお、これは良い。

 

 

提灯、ガス灯、家の灯りが大変綺麗に彩っている。

が、このチラシを写したものだとあまりよく分からない。やっぱり現物を見ないと・・・。

これが版画になればどうなるのかなと思いつつ鑑賞。

 

このほか、

 

『小町図』 岩佐又兵衛 (紙本1幅 寛永14~慶安3年(1637~50)頃)

岩佐又兵衛というと彩色の美しさも魅力だと思うが、本作品は濃茶?1色で描かれてシック。

が、描かれた小町は、やっぱり岩佐又兵衛!という感じだった・・・。

 

『七代目市川団十郎の暫』 歌川国貞 (紙本1幅 文政13年(1830)頃)

これは表装も含め大変カッコ良い作品だった。

 

『平清遊興図』 歌川国直 (紙本1幅 文政~天保(1818~44)頃)

「平清」というのは、鯛の潮汁で有名な料亭らしい。料亭内の人物と、手前に屋根船が描かれており、

その船の中に船頭だと思われる男性が描かれているが、茶色い四角形のものを見ている様子。

その様子が、現代のスマホを見てニヤッとしている若い男性と同じように見えたのだった・・・。 

何なのだろうか、この茶色い四角形の物は・・・。

 

『橋下屋根舟の女』 歌川広重 (紙本1幅 嘉永~安政5年(1848~1858)頃)

えええっっ!これ、広重?!と思った。

しっかりと筆の跡を残して、墨の濃淡を生かした作品だ。

女性が後ろ姿で描かれているのも良い。

 

『猪口とほおずき』 葛飾北斎(扇1本 文化(1804~19)中期頃)

お猪口とほおずきが1つずつ描かれている扇である。

その小さなお猪口にかなりしっかりとした山水画が描かれていて素敵だった。

これは検索すると、太田記念美術館の画像入りのツイートがヒットする。