ブログネタ:いい年って何歳?
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ちょっと前に読了。
ものすごく良い本だった。
お勧めしたい。
- たったこれだけの家族―河野裕子エッセイ・コレクション (河野裕子エッセイ・コレクション 1)/中央公論新社
- ¥1,470
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著者の歌人である河野裕子氏は2010年8月に亡くなっている。
本書は、1984年から1986年までのアメリカでの生活を綴ったエッセイを中心とし、お子さん二人(歌人)が選んだ短歌100首も収められている。
☆メモ☆
「米原を過ぎる頃」より
東京で暮らすようになった著者が新幹線に乗って西に向かうときに、米原を過ぎる頃に風景の変化が訪れるようである。
「山の稜線のあたりだけ鈍い光をふくみながら、かすかに明るい空の、やわらかなものぐらさは、やはり関西のものだと思う。このものぐらさに会ってやっとホッとするのである。東京には隠れ場所がないとつくづく思う」
著者は同じエッセイで「かんからかんと広くて山もなになく乾いた関東の風土」と書いている。
私は、帰省の折は、新幹線は名古屋駅で降りるので、この「やわらかなものぐらさ」には遭遇できない。
が、
「琵琶湖という大きなたっぷりとした水を抱えこんだ、近江の風土は、どこか不思議に透明で暗かった」については、分かるような気がする。
「横に走る涙」より
「女性がうまく齢をとるということは、どういうことなのだろう。よけいな媚や甘えや身ぶりが抜けて、その人の人柄が洗い出されたように見えてくることなのかもしれない」
ふむ。なるほど。
このエッセイに著者の歌が紹介されている。
明るい眼は賢い眼なり齢うへの明るい眼の人の傍に行く
「齢うへの明るい眼の人」になりたいので、上眼瞼挙筋のトレーニングはキツイが頑張りたいと思う。(この記事(→××× )に、涙ができるほどキツイことを書いた)
「ひとり遊び」
「歌作りの現場は、意志と体力と集中力が勝負である。歌作りとは、力業である。しかし一首の歌のために幾晩徹夜して励んだとしても、よそ目には遊びとしか見えないだろう。」
なるほど。一首の歌のために幾晩か徹夜することもあるのか。「意志と体力と集中力が勝負」。なるほど。優雅に見える短歌だが、「力業」なのか。何かを生み出す作業は、全て「力業」なのかも知れない。肝に銘じておこう。