=第20話「はじめてのともだち」=
子猫たちは3ヶ月も経つと、随分と大きくなりました。この頃の成長っぷりは目を見張るものがあり、体が日に日に大きくなっていくだけではなく、色んなものに興味を持って知性の発達も急激です。
特に長男のルナくんは好奇心が旺盛なので、買ってきたおもちゃになんでも食い付いていました。僕がラジコンなどが好きなので、買って帰ってくると、目をキラキラさせながら寄ってきます。
「今日は何を買ってきたにゃ??早く遊んでにゃ!」
「分かった分かった」
封を切る前からこんなやり取りが始まります。
そんなある日、トイザらスで変わったおもちゃに出会いました。
海外製のラジコンなのですが、蜘蛛のような見た目の、六足歩行のロボットです。驚いたのが、リモコン操作でスポンジでできた円盤が飛ばせると言うではありませんか。
「これはルナくんが喜ぶぞ~!」
即買いでした。
家に帰ると、早速ルナくんが飛びついてきました。
「今日はにゃんだ~??」
より食いついてくれるように、猫じゃらしも装着。
「これは喜んでくれるぞ~!」
ところが、電池を入れて起動すると、歩く音の大きいこと大きいこと。
「ガシャーン!ガシャーン!」
流石のルナくんも
「なんだこいつは??」
とメルママの影に隠れます。
でも、さすがルナくん。ものの5分もしないうちに、ロボットに近づいて来るではありませんか。
「よし!円盤いくよ!!!」
シュパッ!
ダダっ!
案の定、勢いよく飛び出した円盤に、ルナくんが食いつきました。
そして、賢いルナくん、
「こいつは遊んでくれるんだにゃ!」
と察知したようで、
ウィーン!と発射準備の音がすると、目をキラキラさせて、
「来いニャ!」
と待つ姿勢。
もう、その様子が楽しくて楽しくて、何度も発射して遊びました。
それからというもの、ロボットに電源を入れた音がするだけで、ルナくんが飛び起きるようになりました。
ルナくんにとって、はじめての親友が出来たのでした。
でも、
寝る時はぐれおじさんと一緒。
そんな楽しい毎日が過ぎ、子供たちにとってのはじめての夏がやってきました。
そんなある日、また大きな出来事が。
第20話 完




