プーチン大統領から考える東京の未来 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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ロシアが窮地に立っている。



言うまでもなく、マレーシア機の誤射撃墜にロシア軍が関わったことがほぼ確定的になったからである。プーチン大統領は「内戦」を激化させるウクライナに責任を転嫁したが、その表情からは想定外の出来事からの動揺が隠せなかった。



世界中に非難されながらも、クリミア半島を巧妙に奪取したこの「戦略的天才」も、戦火がドネツクまで及ぶと予想していなかったのか、あるいは欲が出たのか、押すでも引くでもない中途半端な態度に出て、今回の悲劇を招いた。



「オバマ大統領下ならクリミアはとれる」と冷徹に計算したプーチン大統領も、さすがにとったあとのシミュレーションまでは計算どおりにはいかなかったようだ。



ところで、なぜ主立った資源もなく産業の育っていないクリミア半島奪取に出たのだろう。自分がプーチン大統領になったつもりで考えてみたい。



クリミアはロシア人の「心の故郷」と言うべき思い入れのある土地であるが、それだけで国境を侵して世界中から孤立する暴挙には出ないだろう。



もちろん地理的要害というべき重要な場所だからだろう。クリミア半島はヨーロッパ、中東、アフリカ、アジアのちょうど中心点にあり、黒海にも面している。



安全保障上はもちろんこと、クリミア半島の手中に収めて、ドバイ空港のような大型ハブ空港と大型港を作り、ヨーロッパ・中東・アジアをつなぐ一大物流拠点にすれば、ロシア経済の発展に大きくする寄与する。



最近、イギリスのBBCが、「ロシアのプーチン大統領がクリミアにカジノ建設を計画している」と報じている。つまり、クリミアを物流拠点化するだけでなく、世界中のヨーロッパや中東の富裕層の集まる観光地にすることで、ロシア経済発展の起爆剤にしようと考えたわけである。





そう考えると、なぜ冬季オリンピックをソチに誘致し、オリンピック史上なかったほどの資金をつぎ込んだのかもわかる。



ソチはクリミア半島と同じく黒海に面し、クリミアから見ると中東寄りの東側にある観光都市である。セバストポリとソチは直線距離で500kmくらいしか離れていないので(東京から岡山くらい)、飛行機やフェリーで結べば短時間で行ける。



クリミア=ソチが導線になれば、モスクワ=ペテルブルクとならぶ観光を中心とした経済拠点を作れる可能性が生まれる。世界中から富裕層が来る国際観光都市には情報が集まり、ビジネスをサポートする情報の拠点としても重要になってくる。





ここで話は東京にとぶ。



前回「東京の未来」というテーマで東京の再開発について書いた。



そこでは、最後に東京駅対品川新駅の国際ビジネス拠点争いの勝負は、どちらが湾岸と密接に繋がるかが鍵だと書いた。では、なぜ湾岸がポイントになるのか。



基本的には、上のクリミアの説明と同じである(なお、カジノに反対する意見は基本的に賭け事への嫌悪感があるだろう。それを論じると収拾がつかないので、ここでは倫理的なことは棚上げにさせていただく)。



築地市場が豊洲に移転すると、築地には再開発用の土地が生まれる。ここがどうなるかに注目されているが、今や世界ブランドとなった「築地」という土地柄から考えても、「食の殿堂」として飲食関係の拠点するのが最もありうる選択肢だろう。



また、オリンピック村は築地のさらに海側にある晴海に建設される予定で、そのあと地がどうなるかに注目が集まっている。もし日本のトップがプーチン大統領なら「あの東京オリンピックの拠点」として世界ブランドなった晴海には、迷わずカジノを建設するだろう。



これによって、築地=晴海は世界中の富裕層を集める世界ブランドの食と観光の拠点とすることができるわけである。



世界中のVIPが集まる土地は情報も集まる拠点となりうる。だからこそ、真の国際ビジネスセンターとなるには、どの場所とのアクセスが生命線になるわけである。





では、どちらが有利か。



おそらく品川新駅だろう。それは羽田空港へのアクセスがすでに確保されているからである。品川は羽田→晴海の中間点となりうるので、東京駅とちがい「わざわざ寄る」という場ではない。



では、東京駅は品川新駅開発のあかつきには凋落してしまうのか?



いや、そうとはかぎらない。逆転は可能である。・・・長くなるのでまたの機会に。ほなさいなら。




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