金融緩和では物価は上がらない・まとめ | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

真面目に脱線話@リンガランド英語塾

英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

前回まで、お金を増やすだけでデフレは止まらないということ、そして、金融緩和の真の目的はそもそもデフレ脱却ではないという2点を見てきました。



では、いったいどうしたらデフレは止まるのでしょうか?



1つは景気を良くすることです。景気を良くするには、消費量を上げること、株式と不動産の価格を上げることです。



景気を良くするにはとにかく消費を増やすことです。消費を増やすには政府が公共工事などをたくさんやればいいのですが、現在もせいいっぱいの財政出動はしています(といっても、中身についてせいいっぱいやるべきことをやっているわけではありません。民主党の作った予算はひどすぎます)。



政府だけではダメだということで、みんなが頼りにするのが日銀です。



日銀は、今回、5兆円もの予算を用意しました。そこではこれまで日銀が手を出してこなかったリート(不動産の証券)の買い上げも含まれていて、多くの市場関係者が第一報で狂喜しました。



ところが、ふたを開けると5兆円のうち3兆5千万円がなんと国債の買い上げに回りました。じつは7割が国債の買い上げだったのです。なぜなら、銀行が買うぶんだけでは、新規国債が消化できない可能性があったからです。



日銀が恐れていたのは国債の金利上昇と、それにともなう国債暴落です。売るべき国債はたくさんあるのに、買う人が少なければ、そうなってしまいます。そこで、「日銀も買うよ」と手を挙げたわけです。「日銀が買うなら」と安心して銀行も手を出せます。



つまり、今回の金融緩和が「景気浮揚のため」というのは嘘、というのは言い過ぎですが、せいぜい「ついでにやってみた」くらいです。真の目的は政府が乱発した国債をなんとか安定的に消化するためです。



日銀に対して(本当は「日本政府に対して」なのですが)文句ばっかり言っておりますが、アメリカはもっとひどくて、2回目の緩和(QE2)でなんと50兆円の国債買い取りを決めています。信じられないほどべらぼうな額です。



日本国債は日本国内で消化していますが、アメリカ国債は海外が中心です。国内で50兆円も買わなければいけない状態なら、ふつうに考えれば「自分とこで発行した国債を自分で買うような国の国債なんて信頼できるか!」となって、誰も買わなさそうに思います。こんな状態でも、なぜアメリカ国債は暴落しないのでしょうか?



それはアメリカのドルが基軸通貨であり、アメリカが貿易赤字国家だからです。



後者がわかりにくいと思いますので、説明します。



アメリカはカナダや日本や中国をはじめ、いろんな国の製品を大量に輸入しています。そういった国にはたくさんの赤字を作っています。たとえば、アメリカは日本に対して大幅な赤字です。いいかえると、日本はアメリカに対して差し引きは黒字です。



アメリカに対して黒字になると、日本国内にはたくさんのドルがたまります。もちろん、たまったぶんのドルを円に換えてもいいのですが、そうすると「ドル売り円買い」です。そんなことをするとさらに円が高くなって輸出に悪影響を与えます。そこで日本当局は手元に残ったぶんのドルを、ドルのまま日本国内で貯金します。



ただ、現金で持っていても利益が出ません。そこで、現金に準じた信用度のあるもの、いわば「準現金」であるアメリカ国債に変えるわけです。国債なら利子が生まれるので、現金で持っておくより得ですし、ドル現金と同じくらい安心です。



そうやってアメリカ国債は世界中でどんどん買われていきます。アメリカ国債が売れるのは、ようするにアメリカが貿易で大赤字を出しているからです。



また、ドルが基軸通貨となっているのは、そうやって世界中にドルが残っているからです。手元に残っているから使われるわけです。円のようにすぐ回収される通貨は基軸通貨に向いていません。



日本の場合は逆です。中国など数カ国を例外として、資源国以外ではほとんどが黒字を出しています。すると、円はすべて日本に戻ってきて、その国に円は残りません。すると、日本国債を買うきっかけがないのです。



これでわかるかと思いますが、日本国債は日本国内で消化するしかないのは、日本が貿易黒字国だからです。



では、日本はどうしたらいいのでしょうか?



もっともてっとりばやいのは、もっと貿易赤字を作ってその国に国債を買ってもらうことです。マスコミの報道を見ていると、まるで赤字になることが悪のように言いますが、まだ国への信頼があり、国債を大量発行しているかぎりは赤字を作ったほうがまだましなのです。



つまり、今の状態を続けているのであれば、アメリカのように貿易赤字を作るのが実は正しいわけです。



もちろん、国債を発行せずにすますのがベストです。それに勝る手はないでしょう。



そもそもこれほどの財政の累積赤字がなければ、日銀のお金はすべて景気対策に使えたのです。累積赤字の金利に振り回され、日本が赤字に赤字を重ねるうちは、本当に有効な景気対策は打てないと考えたほうがいいでしょう。



話がそれますが、アメリカに行っている中国主席の胡錦涛が、マスコミのインタビューに答えて「ドルが基軸通貨なんて過去の遺産だ。これからは元だ!」と言いました。



でも元が基軸通貨になるためには、中国経済がさらに巨大になり、信頼できる国家になるほかだけでは足りません。もう1つ、世界中の商品を買って「赤字国」になって世界中に元が残るようにしないといけないのです。



というわけで、元が国際的な基軸通貨になるのはいろんな意味で無理だと私は思います。経済を政治戦略に使っているだけで信頼できないのに、為替操作を続けてぜったいに赤字を作ろうとしません。元はせいぜいアメリカの影響の少ないアジア圏で使われ、長期的に見ればドルと併存していく程度の存在にしかなれないと思います。



・・・うまくまとまりませんでしたが、長くなっているので、とりあえずここまでにします。



(この項おしまい)




ネイティブ発想でやりなおし英文法-リンク


にほんブログ村 <br /><br /><br />英語ブログ 英文法へ にほんブログ村 英語ブログ やり直し英語へ