目立つほど身長差があるカップルもいれば、同じくらいの場合もありますし、もちろん女性のほうが背が高い場合もあります。髪型もまちまちですし、ロングヘアの女性とスキンヘッドの男性なんてこともあります。外見はばらばらなのに、なぜか雰囲気が似ているのです。
さらに観察を続けると、やがてカップルどうし顔、とくに目元が似ていることに気づきました。
その目で見ていくと、たしかに男女差が大きい場合でも、よく見えると顔が似ているのです。とくに目と目元が似ていることが多いようです。
思い返してみると、私のまわりでも、とくにお互いに第一印象が良かったと言うカップルは、顔、とくに目元が似ている場合がほとんどです。
つまり、こういうことです。
男女の出会いにおいて、相手の顔に自分を見つけたとき、私たちははっとするのです。もちろん、この点で男女差はありません。
ユニセックスの時代になったとはいえ、いまだに顔の作りは男女でそれなりの差があるものですが、目元だけを取り出せばさほど大きな差はありません。だから、数多くいる異性の中で自分と同じような目をしていると、どうやら私たちは相手に好ましい印象を持つのでしょう。
考えてみれば、これはごく自然なのことかもしれません。
私たちは1日のうちでいちばん誰の顔を長く見ているでしょうか? もちろん鏡の中の自分です。私たちは自分の顔を見るとき、自分の美点を無意識に探します。自分を客観的に見るのは不可能です。なぜなら、私たちは自分をいちばん愛するような心のしくみを持っているからです。
そうやって、私たち(とくに若い女性)は何年、何十年と鏡の中で自分の美点を探すという作業をしていますから、異性の中に自分の美点を見いだすと、無意識にはっとするのもおかしなことではありません。第一印象が良かったどうしのカップルは、当然顔のどこかしらが似ているのがむしろ自然だと言っていいでしょう。
もう1つの要素として、女性にとって好ましい男性というものは、「自分が男性だったらこうなりたい」という存在であるはずです。もし身長にこだわりがあれば「背が高い男性」、鼻の形にこだわりがあれば「鼻筋のきれいな男性」、口元にこだわりがあれば「口元が整った男性」です。
ただし、この要素は第一印象のあとに来るものです。前者(自分の美点の発見)がインスピレーションに近いのに対して、後者(こだわり)のほうはいくぶん意識的な作業です。
前々回に女性が男性のどのような要素に惹かれるかを追っていきましたが、実はすべて「自分の美徳の発見」のあとに来るものです。だから、相手から受け取る「魅力」の順番は次のようになります。
第一印象(自分の美点の発見)→こだわり(「もし自分が男性だったら」)→男性的魅力(重視する「要素」)
これで、なぜ女性が4000分の1のこだわりを持ちながら、好きな男性が現れるかが理解できます。つまり、「顔に自分の美点を持っている人」で、まずルックス的に好ましい人をより分けて、次にほかの要素がどうかを調べてふるいをかけているわけです。
かわいそうなのは、「本物の美人」です。自分と同じ美点を持った男性などほとんどいないからです。だからこそ、多くは「自分にアプローチしてくる男性からつきあう」という消極的な選び方になってしまいます。
「美人はもてていいじゃん」と思うのは私たちの誤解で、実際は同性の嫉妬や異性の偏見などと戦っているので、楽ではない人生を送っている場合が多いのです。
また、本物美人には声がかけにくいものなので、実際にもてているのは声のかけやすい愛想の良い「そこそこの美人」だったりします。
最後に、若い方へのアドバスを1つ。
彼氏彼女がほしかったら、第一印象でぴんと来た異性に声をかけることをおすすめします。というのは、自分にとって第一印象が良い場合は、相手にとってもそうである可能性が高いからです。そして、お友達になれたら何度か2人きりで会ってみて、ほかの面ではどうかを確かめていくようにすれば、ちゃんとおつきあいできる率がぐんと高まっていきます。
ただし、「こりゃダメだ」と思ったらとっとと撤退してください。第一印象の良さと、その人の人格や相性とはなんの関係ないからです。顔が似ていると性格も似ていることが多いというのは、何の根拠もない私の経験則がありますので、「ダメなら逃げる」さえやれれば、そんなに失敗はしないんじゃないかと思います。
(この項おしまい)
