「風呂に入れない・・」

という一報メールには続きがあって




明日、暇なら勝手に入ってきてください。








こんな一文が付いていた。



私は、正直、ほっとした。

前回の二の舞は無い、と。


彼は、私が待っていたのを

待っていてくれた。






私は、翌朝9時に返信した。




これからゴルフに行ってきます。

帰ったら、うかがいますね。


17時過ぎかな・・・・。









後から聞くと、ダイスケくんは、この日

朝8時には起きて、いつでも会えるよーに

スタンバイしていたとか。




で、9時に着たメールがコレ。

ダイスケくんのくせに(笑)

若干のショックがあったらしい。




3ヶ月ぶりに会うのに

しかも、1日中、ゆっくり会えるのは今日しか無いのに

(次の日から学校だから)


そんな態度ですか。



えーえー、どうせ、僕の扱いなんて

そんなもんですよ。









そう言われて私も気が付く。

そーいやぁ、そーだったね・・・(笑)



決してダイスケくんのスケジュールを

忘れていたワケでは無いのだが

何となく、約束しちゃったんだよね;;


魔がさした?




や、、、"準備"に張り切りすぎて

会うことが、2の次になっていのかもしれん。



この日、ゴルフの後

うっかり英語の授業まで入れようとしてたもんな(笑)



お土産準備万端用意して

渡すの忘れちゃうって、、私のお得意パターン。





ゴルフから帰ってきて

シャワーを浴びて、コロッケを揚げて、、、

予測どおりの17時10分

私は、ダイスケくんの部屋へ車を走らす。




これまでは、行けば勝手に鍵を開け

部屋には勝手に入れた身。


3ヶ月目の今日は、なぜか家主がいる。

とても不思議な感覚。



合鍵はまだ持ってたから、自分で開錠し

ドアを少し開けてみる。


ダイスケくんのアパートは

玄関開けたら一部屋あって

その部屋の壁を越えて、もう一部屋ある。




玄関の隙間からは

手前の部屋には、今までには無かった

スーツケースやボストンバックが広がり

奥の部屋に敷き詰めた風船の一部がはみ出しているのが見えた。



あぁ、、、"人"がいるんだな





一瞬にして、そこが前日とは違う異空間であることを

実感するのであった。




こんにちわ~。




声を出してみるも、返事は無い。





入りますよ~~。


おじゃましまーす。




律儀に私は言ってみる。


そして、荷物の山を2・3歩またいだところで

静かだった部屋の奥から突然音楽が。



音譜 I'm a prisoner of love


prisoner of love


just a prisoner of love


I'm just a prisoner of love


a prisoner of love.................. 音譜






この曲は、ダイスケくんが日本に帰国中に

2人でスゴイ曲だね、って言い合ってたモノ。



だからと言って、私が部屋に入ってきたとたんに

このフレーズを流すなんて!


どんだけロマンチックな演出すんの?!





私は、どんな顔したダイスケくんに会えるのか、と

だいぶ期待して奥のドアを開けた。

























































私の感動の気持ちを返してくれ!!





ダイスケくんは、私をロマンチックに迎えてくれるどころか

風船の山の中で、爆睡してた。




音楽は、寝ながら見てた、ラストフレンズの挿入歌が

偶然かかっただけ、、、_| ̄|○




興奮している分、落胆も大きい。


うっかり感動してしまった自分が恥ずかしいし

腹立だしい。


私はダイスケくんの足を3回ほど蹴り付けた。




おい!



あぁ・・・・・、どうも・・・・・。





昼寝から覚めたヤツは、よっこらしょな感じで

寝そべっていたクッションから起き上がり

私の顔を見る。






楽しみに待っていた3ヶ月目の再会がコレ。


ゴルフに行ってた私も私だし

寝ちゃったダイスケくんもダイスケくん。



まぁ、お互いマイペースで、いーんじゃないの?







それから2人で少しラストフレンズを見て

ダイスケくんの旅写真やら、日本での写真を見ながら

3ヶ月間、どんだけ楽しかったかを聞く。



旅の話しは、英語まじりに

リクに会った時の話しは、関西弁まじりに

地元の同級生の話しをする時には、地元の方言なまりに


多彩な言語を使い分け

それはそれは楽しそうに話す。 止まんない。



実況中継の中には、もちろん彼お得意の自慢話も入る。



どれだけ自分が人気者なのか


どれだけ自分が優秀なのか


どれだけ自分が面白いのか






聞いているこっちが、恥ずかしいくらいに。




はいはい。 そうですね。


あなたはスゴイですよ。



時には、彼を認めつつ。






でも、その行為は、ずごい恥ずかしい・・・



てか、あなた、スゴイかもしれんけど、そんなに偉くないし。





などと、少しダメ出しもしてみる。

精一杯。





つい半年前まで



死にたいです・・・・・・




て泣きながら電話してきた"ヤツ"の姿は

今、どこにも無い。



日本で、新しく好きな子も見つけたみたいで

韓国女子のコトは、過去の美しい思い出へと

変化しつつあるよーだ。




頼もしいけど

少し残念な気もする・・・・かな。











沢山話して

19時。



シンデレラは、そろそろご帰宅の時間だ。





さっ、帰るかな。





私はそう言って、アッサリ腰を上げ

ダイスケくんに背を向け、ドアに手をかける。



自分でやったんだけど

上からずり落ちて着てる紙テープの類がうっとおしい。(ー"ー;




じゃね。






言いながらダイスケくんの方を振り返ると

彼は座りながらも、長い両手を横に広げた。




無言。





何?(笑)




や、、、帰ってきたんですよ?






私は、何も期待していなかった。


ダイスケくんが日本に戻る時は

何かしてくれたらいいな、と思ってたけど

今日は何も。  ホントに何も。




私は5秒ばかり戸惑った感じで

その場に立ちすくんでしまった。 不覚。




ダイスケくんは、その間、一度手を下ろしたけど

もう一度両手をガバっと広げる。


さぁ! てな感じで(笑)




私は、それがオカシくて、鼻で笑い


本当に軽い気持ちで

本当に普通に友達とハグする感覚で

ダイスケくんの腕の下に自分の腕を入れた。




はいはい、、、と、背中をポンポン。



そして、すぐ離れる気でいた。

















でも、体を離そうとした瞬間。



























ダイスケくんの腕は私の背中を強く覆い

そのままゴロンと、、、





私の体は、

ダイスケくんに覆いかぶさるよーになった。