続き⇒信念の無い女
電話をくれ
という、ダイスケくんのおこがましい要求に
私は、応えることにした。
放置してもいいが
弱っているダイスケくんである。
血迷って、また、とんでも無い時間に
こっちに電話をかけてこられても困るし、、、
というのは、綺麗ごとか。
実際に、その心配をしたのは間違いは無いが
それは全体の3割。
残りは、弱ってる人間を無視するほど
私に度胸が据わってなかったてコトと
最大の理由は、アメリカ生活も あと1年と少し
という追い込み?
買い物もそうなのだが
目の前にある、この機会を逃したら、
私には、この場所で
もう2度と、同じ「時」「モノ」が来ることは無いのだ。
何と言うか、差し迫るプレッシャーみたいなんが
年が明けてから、随分強くなった。
今回、電話をしなければ
恐らく
もう2度と、電話する機会は、訪れないだろう。
逆に、
電話をしたことで、発生するリスクもまた
この限り有る月日のおかげで
回避することも可能なのである。
私は、半ばやけっぱち的な想いをかかえ
ダイスケくんに電話した。
私の電話番号を消去したためか
ダイスケくんの一声目は英語だった。
はろぅ?
もしもし?
桜子ですけど・・・・
何か用?
みじかっ!
微妙に緊張していたのと
自分の中での
「線を引かなくてわ!」という妙な強がり(?)で
えらい手短な、発声となってしまった_| ̄|○
自分でも、驚いたね。
でもまぁ、結果としては
この聞き方が良かったのか
ダイスケくんは、単刀直入に
「用件」そして「依頼」を述べ始めた。
あんなコトがあって
気軽に(?)私に頼めるところが
有る意味、立派である。
「依頼」の背景を説明するにあたって
ダイスケくんが、この1月から
晴れて大学院生になったコトを知った。
バイトを止めて、
非常にビンボー暮らしになったコトを知った。
おかげで(?) 10Kgも痩せたコトも知った
それだけ知って、電話の用が済んだら
ハイ、サイナラ。
で、切ればいいはずなのだが
変わっていない、育ててきたお互いの性格。
自分からは、電話を終わらせられない。
空白の時間が生まれると
つい、
元気に、、してますか。
と、声を出してしまうのがダイスケくん。
元気だよ。
ダイスケくんは、大丈夫になった?
と、答えてしまうのが、私。
そんなこんなで
お互いの近況を更に報告しながら
つい
1時間も
会話をしてしまった、、、_| ̄|○
そんなつもりじゃ、無かったんだけどな。
マジで。
で、1時間も電話すりゃ
やっぱり、
つい
気も緩むわな。
ほんで、
つい
会う約束とか、しちゃうんだよな。
何やってんだろ?>>>私。
具体的な日にちは、また連絡する
というコトにして、この日は、それで電話を終えた。
自分の中に、
自分が変わっていなかった
もしくは
断る勇気の持てない心に
後悔と、反省と、少しの怒りを覚えた。
でも、反面
微妙な笑いのこみ上げる瞬間もある。
(きもっ!)
待っている人とは違うのに
それでも
歓喜とは言わないまでも
奥からあふれ出すような嬉しさは何だろう。
自分で、ソレを自覚するから
意識的に抑えようとして
それが、また逆効果?
ダイスケくんとの会話が、忘れられなくなる。
翌日。
オカシクなった私は、ダイスケくんに
会えるけど、会えないかも?
というような内容の、
よくわからないメールを送ることとなった。