澁澤龍彦の著作や翻訳書は まだまだ僅かに河出コレクションの中の一部しか ふれていませんが 初めの一冊を手にした時から 独特の世界観に感銘しました 「 チャタレイ夫人の恋人」やマルキド・サドの作品を訳したものなども かつて読んだ事はありますが …… 内容が深かったり 想像し得ない世界だったりで 私ごときが何か感想等を記せる程には理解できていなくて寧ろ 畏怖を感じただけで 読んだ と言えるかどうか疑問さえおぼえます 唯 思うのは かつて複数の作家が その内容が猥褻だったりと酷評していますが 今の世では珍しくもない事になりつつあり先見の明が有ったのかも と 酷評は適切に思えません いくつか読み進む内に 多分 自分は澁澤龍彦という人の文体が好きなのかも知れない と思う様になりました 自分の生活圏とは違うところに いざなわれる感覚が今は強く かれのブルジョアな生活のなかで自然に身につく世界観が意図せずに行間に表れているかも知れない とも思うし高い教育を受けた方特有の言葉の選び方に そういう事が感じられ それらに憧憬を感じる私です 学歴で人の全ては評価出来ないけれど 私自身は大学の教育は受けたかったけれど 家の事情で叶いませんでした 他に就きたい職業も諦めざるをえず 残された選択肢の中で最も将来性と高収入と 意図する方向ではなくても教育を受けながら収入も得られる看護師の仕事に進みました 後悔は無く その仕事に就いた事で後の人生は 多くの他の職業の女性より 有利に過ごせています しかし これは気持ちだけの事ですが到達し得ない 手に出来るはずもない 身に付いたブルジョアの空気を持つ方に対する憧れは今も有ります 但し 単なる 所謂 成金とかではなく白須次郎さん夫婦や澁澤龍彦さんの様に 遡っての家系の歴史の有る方々を意味しますが・・・