娘であり、母であり──大人の私にとっての振袖

 

私は今、大人の女性が振袖を着る文化を広げるプロジェクトを進めています。



その原点になった出来事をお伝えしたいと思います。

皆さんには、成人式にどんな思い出がありますか?



二十歳で結婚した私は、成人式の頃、妊娠7ヶ月でした。


「振袖は未婚女性のもの」

 

それが当然だと思っていた私は、振袖ではなく袴を着て成人式に出席しました。

 

悔しいとか悲しいとか、そんな感情はなくて、

会場に並んだ友人たちの振袖姿が、
とても華やかで羨ましいなと思った記憶が残っています。



「私はもう振袖を着ることはないんだろうな」
そんな諦めの気持ち。


そして、叔父から「父が私の振袖姿を楽しみにしていた」と聞いていたので、

「父に振袖姿を見せたかったな」という心残りもありました。
 

 

娘だった私にとって、振袖は父に見せたかった装い。

大人になった私は、もう着られないと諦めた装い。

母親になったからこそ、遠ざけた装い。

 

だから振袖は、私にとって「特別な気持ち」と深く結びついたものでした。



 

振袖って、不思議ですよね。

娘としての象徴。
大人になった象徴。

凛として、華やかで、見る人の心を惹きつける美しさがある。
 

この振袖を、これからは大人も着ていいものにしていきたい。
このプロジェクトは、そんな思いから立ち上げました。




そしてこのプロジェクトを進める中で、
7歳の七五三の時、土砂降りの雨の中での父との思い出が
私にとって深く大切なものだったことがわかりました。



それはまた、別の投稿でお伝えしますね。


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