ご訪問くださいまして、

有り難うございます(^^)

 

小倉広さんの、

もしアドラーが上司だったら

という本を紹介しています。

 

この本の解説は、

8回目になりますが、

今回で最後です(^^;

 

今回のテーマは、

「信用」と「信頼」

です(^^)

 

主人公のリョウ君は、

取引先からの広告の大口注文を、

取引先が燃費データーの改ざんをしているという理由で、

あえて、他社に譲ります。

 

社会的には誠実なことをしましたし、

自社のイメージダウンを防ぐことにもなったのですが、

リョウ君は、結果的に、

売上の穴をあけることになり、

目標達成ができなかったという理由で、

降格の憂き目にあいます・・・

 

(上司の)ドラさんは

「キミの判断で間違いない」

って言ってたではないか。

 

そしてこうも言っていた。

「キミは正しい判断ができる。

キミを百パーセント信頼するよ」

と。

 

だまされた・・・

そりゃ、思いますよね(^^;

理不尽です・・・

 

リョウ君は、

上司のドラさん(アドラーの分身?)に、

思い切ってぶつけます。

「ドラさん。

ボクを信頼している、

という言葉は嘘だったんですか?

信頼しているのなら、

なぜ、

担当変更や階級をダウンさせるんですか?

ボクを信頼していないんじゃないです?」

ドラさんはいいます。

「し・ん・ら・い・し・て・い・る・よ」

 

「当り前じゃないか!

今も百パーセント信頼しているよ!

キミを信じている」

じゃあ、なぜ階級ダウンを?

「当り前じゃないか!

会社なんだから、キミは目標を未達成だった・・・」

えっ、どういうこと?

「会社は無条件に人を信じる信頼なんかで

動きはしないんだ。

会社は常に信用で動く。

なぜならビジネス社会は

信用が前提だからだよ。

信用は常にエビデンスを求める」

 

「例えば銀行は担保がなければ金を貸さない。

そして取引実績がなければ取引しない。

クレジットカード会社は支払いが遅れた人、

つまり支払い実績がない人をブラックリストに載せて、

カードを追加発行しない。

つまり、

実績や担保を常に見る。

それを満たさなければ取引しない。

それがビジネス社会の常識なんだ。

たしかに、

ビジネスとはそういうものですね・・・

 

じゃあ、ドラさんはどっちなんだ?

会社の味方なのか?

ボクの味方なのか?

「ドラさんはボクを信頼してくれているんですか?

信用で判断するんですか?

いったいどっちなんですか?

ドラさんは答えます。

 

「リョウ君、

会社で働く時にはね。

信用と信頼という

異なる二つの考え方を

両方併用しなければならないんだよ」

 

「信用システムと信頼システムは、

いつも一緒なんだ。

ボクは課長という人格で

部下という人格のキミを

信用システムで判断する。

キミの機能価値を

冷静に実績や担保で判断するよ。

会社という信用システムを回すんだ」

 

(中略)

 

「でもね。

一人の人間としては、

ボクはキミを無条件で信頼するよ。

課長ではなく一人の人間、ドラとして

ボクは人間リョウ君を無条件に信じる。

キミはステキだよ。

キミには無限の可能性がある。

その可能性を心の底から

百パーセント信じているよ!」

 

「信用」と「信頼」

「機能価値」と「存在価値」

 

一見、矛盾するようですが、

会社では、それを併用しなけれならない。

両方を、淡々と進めればいいんですね。

 

リョウ君は、

ドラさんから、

人間として無条件に信頼するという言葉を聞いて、

すなわち、それによって、

存在価値が満たされたことによって、

会社という信用システムで、

もう一度頑張る気になります。

 

そして、その後、物語が進むと、

見事カムバックして、課長に昇格することになります!

 

ここから私が学んだことは、

 

・会社というものは、信用で動くもの。

したがって、評価や昇格は、

その人の存在価値を左右するものではない。

 

・誰かから無条件に信頼されれば、

人は存在価値が満たされ、

自信が湧き、頑張れる。

そして、土台がしっかりできれば、

機能価値も上がる。

 

ということです。

 

たしかに、ドラさんのように、

人間として無条件に

部下を信頼してくれる上司は、

なかなかいないかもしれません(^^;

 

組織の中は、

現実は、理不尽なことも多いです。

 

上司どころか、

親から、無条件な愛情を注がれなかった人も、

少なくないと思います。

(そもそも完璧な親なんていませんので・・・)

 

しかし、そうだとしても、

少なくとも、自分自身では、

自分を無条件に信頼してあげてくださいね。

 

(自分一人で難しい場合は、

カウンセラーに寄り添ってもらうのも有益だと思います)

 

会社の評価は、

人としての評価ではありません。

しょせん信用で動いている世界にすぎません。

しかも、上司も不完全な人間です。

 

「あなたは存在するだけで、素晴らしい存在です」

 

・・・と、今、

自分自身にそう言い聞かせています(^^;

 

そして、私は、

部下に対しても、

「信用システム」を淡々と回しつつも、

そのような目で見ること、

すなわち、

「あなたは存在するだけで素晴らしい」

という視点で見ることを、

忘れないようにしたいと思っています。

 

ドラさんのように。

 

以上、8回にわたって、

小倉広さんの、

もしアドラーが上司だったら

を私なりに解説してきました(^^;

 

アドラー心理学で有名な本は、

岸見一郎先生の大ベストセラー、

嫌われる勇気

という名著や、

 

同じく、小倉広さんの、

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

もあります。

 

もしアドラーが上司だったら

は、物語形式で読みやすく、

特に、働く人には、

感情移入しやすいと思うので、おすすめします!

 

最後までお読みくださって、

有り難うございました(^^)

 

次回は、別の本を紹介しますね(^^;