●トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸とは、脂質を構成する脂肪酸の一種です。
液状の油を固形化する加工技術の「水素添加」で生成します。
トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物に含まれています。

トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、トランス脂肪酸の過剰摂取は心臓疾患などのなどのリスクが高まると言われています。
●トランス脂肪酸の摂取量の目安と世界の動き
WHOは、総エネルギー摂取量の1%未満を勧告しました。
工業生産されたトランス脂肪酸から人々を保護する規制を持つ国は、過去1年で3倍になったといいます。(WHOのニュース 2021/12/7)
しかし、日本の栄養政策として「工業的に生産されたトランス脂肪酸を排除する政策」にチェックはついていません。(東京栄養サミット/世界栄養レポート 2021)
それは、日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は0.3%(食品安全委員会 評価書 平成24年3月)で、WHOの目標基準である1%を大幅に下回っているからのようです。
規制が厳しい米国のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は2.2%と、日本の7倍ほど。
市民の関心を集め、加工食品への含有量表示が義務づけられています。
●トランス脂肪酸の12倍危険な飽和脂肪酸
日本人のトランス脂肪酸の摂取量はWHOの目標基準を大幅に下回るのに、飽和脂肪酸の摂取量の目標基準を成人の半数が超えています。
飽和脂肪酸の取り過ぎは、血中総コレステロールが増加し、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患のリスクが増加します。
飽和脂肪酸の目標量は総エネルギに対して7%未満です。
そして、日本人の平均摂取量は8.4%です。
善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やす栄養は飽和脂肪酸の方がトランス脂肪酸よりも2倍大きいです。
これに摂取量を考慮すると、飽和脂肪酸はトランス脂肪酸の影響の12倍程度となる。
(日本人の食事摂取基準2020年版 7-2-3-2目標量策定)
●企業がトランス脂肪酸を減らすと
多くの食品企業は自主的にな努力によって、トランス脂肪酸の濃度がこれまでよりも低い食品が販売されています。(平成26・27年度調査結果/農林水産省)
しかし、食品の製品開発・加工において、トランス脂肪酸の低減を目指すと、逆に飽和脂肪酸の含有量があがってしまうという傾向が見られるようです。
日本では、トランス脂肪酸を規制することで、日本人にとってはリスクの高い飽和脂肪酸の摂取量がさらに増えてしまうという事が懸念されています。
●大切なのは、バランスのとれた食生活
海外では禁止されているトランス脂肪酸が日本では禁止になっていないとか、自然には存在しないから食べるプラスチックなどと言われています。
また、日本人のトランス脂肪酸の摂取量が目標基準を大幅に下回っていたとしても、できればゼロにした方がいいという考え方もあります。
間違ってはいないと思いますが、日本人の健康状態や食生活の状況を総合すると、トランス脂肪酸の健康リスクより、むしろ飽和脂肪酸の過剰摂取に注意する必要があるとされています。
●もっと大切なのは、自分に合った食生活
日本人の事情を詳細に検討すると、米国と同様の規制をとはならないように、自分のことを詳しく知ると、他人と同様の健康法とはなりません。
バランスのとれた食生活も大事ですが、自分のバランスをとる食生活はもっと大事です。
例えば、脂質を過剰に摂取すると肥満やメタボリックシンドローム、生活習慣病のリスクが高まります。でも、脂質が不足すると、エネルギー不足、皮膚炎、脂溶性ビタミンの吸収悪化による弊害などが起こります。
多くの日本人が脂質過剰なので、脂質は減らした方が良いです。しかし、脂質が不足している人がさらに脂質を減らしたら、健康トラブルが起こる可能性が高まります。
大事なのは自分の状態を知ることです。
自分の状態を知ることで、みんなに何が合っているかではなく、自分に何が合っているか選択できます。
嗅覚反応分析では、香りに対しての反応から自分の状態を分析し、自分に合った選択肢を考えます。
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