以下の記述は拙著『野草を食べる・滋味(JIMI)!』のものを引いてきました。

 

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コンフリー(ヒレハリソウ)・(多年草・ムラサキ科)**半毒草 春から秋

 

ロシア・コーカサス地方原産。日本には、戦後、ブタの飼料として各地に導入されましたが、利用されなくなりました。その後、健康食品として一時もてはやされましたが、それも終息しました。

 

 この草は、タンパク質の含有量が多いのが特徴で、栄養価も高いです。また、植物としては例外的にビタミンB12を含みます。(他にアシタバもビタミンB12を含有します。)薬用としては骨折したとき根をすりつぶして湿布にすると、治りが早いと言います。ハーブ名としての「Knit Bone:ニット・ボーン」という名称は「骨接ぎ」という意味です。

 

 

 食用にする場合、注意したいのは、アラントインという成分を含み、これがもとで、発ガン性があるともいわれるので、食べ過ぎないようにするのがいいでしょう。なお、2004年6月に、厚生労働省はティーとか青汁などの利用を規制する通達を出しています。ピロリジジンアルカロイドと言う成分が肝臓障害を起こす可能性があると言うのです。

 

 

ただ、ハーブのタンジーのように、従来普通に利用されていたのに、同じような理由で禁止になったものもあり、有用なセージにさえも毒成分があると言われます。化学分析の結果を単純に信用すると、利用できる植物が激減する可能性があるのです。ところが、ピロリジジンアルカロイドは、フキノトウ、ツワブキ、ワラビにも含まれる成分で、これらのように期間限定で利用するなら、コンフリーにも問題はないと愚考します。

 

 

 

#コンフリー・草姿

 

 

 (調理法)

 

1)テンプラ  葉の裏に毛が生えているからコロモが付きやすいので、ボリューム感のあるテンプラになります。粘りがあって美味しい。

2)おひたし  軽く湯がいて切り、かつおぶしと醤油で和えます。ただ、すこしごわごわ感があるかも知れません。

3)味噌和え(中期的保存食) かつて試した調理法。葉を水分が残る程度に軽く乾燥させ、砂糖と混ぜた味噌を葉の間に混ぜつつ、重ねていきます。秋に作れば、2,3ヶ月は持ちます。

 

(紛れやすい毒草)ジギタリス(ゴマノハグサ科)。心臓の猛毒。ジギタリスには葉のへ

    りにギザギザがあり、葉に毛はない。コンフリーはギザギザがなく、葉に毛があ

    る。また、コンフリーの根はアルカロイドの宝庫なので、食べないように。  

 

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考えさせられることの多いハーブです。ヴィーガンという人たちがいます。彼らは完全菜食主義者です。獣・魚だけではなく、牛乳・卵も食べません。そうすると、ビタミンB12がどうにも不足するので、錠剤でこのビタミンを摂取するのですが、コンフリー、アシタバには例外的にビタミンB12が含まれるので、これらを食べれば、完全菜食主義を貫徹できるのですね。

 

 

コンフリーには、毒草としての側面もあります。有効成分のアラントインもそうですが、かなり多くの食用植物に含まれるピロリジジンアルカロイド。もちろん食べ過ぎるとアブナイですが、私は旬の春先に茂り始める葉と甘い蜜を含む花を食べることにしています。(花は摘んでそのまま食べる)

 

 

PS 最近気づいたのですが、ひび割れの塗り薬「ヒビケア」は、アラントインを主要成分とし、傷の治癒を早めるのに有効です。まあ、コンフリーのエッセンスを凝集した薬です。これは一家に必ず常備すべき薬ですね。