だれかに教えたいこと



今年の話です。

とある暑い夏の日、東急田園都市線に乗った時のことが印象に残っています。


私は某駅(各停のみ停車駅)で待ち合わせをしていて、約束した時間の10分ほど前に到着する予定にしていました。

 

 乗り換え駅には少し早めに到着したので、そのまま来た電車に乗車したところ…車内アナウンスがありました。


現在、半蔵門線内○○駅においてお客様の対応をした影響により、電車が遅れております…この先途中の停車駅にて運転間隔の調整をする可能性もございます。お急ぎのお客様におかれましては…電車の遅延でご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。。。


あー、これはまずい。もう遅刻かな?と思っていたところ、途中駅での停車時間が数分ありました。

 思いきって、ホームの最後尾まで歩いて行き、乗っていた電車の車掌さんに現在の状況を聞いてみました。

車掌さんと話をしようと考えた理由は、次に来るはずの電車が急行だったので、その電車に乗り換えた方が目的地に早く到着出来る可能性があったからでした。


車掌さんの話によると、次の電車(急行)がすぐに来るとは限らず、寧ろこのまま各停に乗って目的地に向かった方が早いとのことでした。


お急ぎですか?と聞かれたので、某駅改札口で待ち合わせをしていること、このままだと遅刻になり、かなり暑いところで相手を待たせてしまう状況になりそうで困っていることを正直に話しました。

※かなりボヤかして書いてますが、田園都市線の駅にしては○○な駅前ロータリーです。


車掌さんは、野外では日陰の場所でも熱中症になる恐れがあることをご存知だったようです。

まず、私が待ち合わせ相手へ涼しい場所にいて欲しいと連絡することを提案されました。

そして、私にも発車までの間は水分補給をしながら車内で待っていて欲しいと仰いました。


車掌さんのお優しい対応に、当初は頭がついてゆかず…ありがとうございますとお礼を伝え立ち去ろうとしたら、気をつけていってらっしゃいませとの声がありビックリ。


※待ち合わせ相手にはすぐに連絡しました。


電車の遅延と暑くて思考が可笑しくなっていた私からすれば、車掌さんの発言は神対応に感じられました。


とぼとぼ歩いて停車中の電車に再度乗り、空いている座席に座り、ペットボトルの飲み物をごくごく飲んだのはよく憶えています。


それから少ししてから電車は発車して、しばらくして私が降りる駅に到着しました。


同じ駅で降りていった人達は、足早に改札口へ通じる階段へ向かっていました。

でも、私は何故かあの車掌さんのことが気になって…乗っていた電車をホームで見送ることにしました。


走りゆく電車の最後尾から、車掌さんが少し身を乗り出していらっしゃるのが見えたので、小さく会釈をして電車を見送りました。


すれ違う時、車掌さんは笑顔で手を振ってくださいました。


どうもありがとうございます!


その場で言葉を口にして伝えたかったけれど、ちょっと恥ずかしかったので、ココロの中で呟きました。



夏の暑い日の思い出でした。



【追 記】

車掌さんは、お若い女性の方でした。

サービス業とはいえ、毎日様々な乗客を相手に仕事をしている大変さを微塵にも感じさせない素敵な対応に頼もしさを感じたのでした。



 







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