人生4度目の
家の中での熱中症をやらかした私の体験談です。
やっと搬送先が決まって、
救急車が動き出します。
夫は同乗せず、
マイカーで追走。
しんどかったのですが、
私もかつて医療従事者の端くれだったので、
救急車の中にはちょっと興味がありました。
……が、
そんなこと言ってる場合じゃない。
それでも、ときどき目を開けて見ると、
私は救急車の運転席後ろに固定されていました。
左腕には血圧測定のためのマンシェット。
右手の人差し指にはパルスオキシメータ。
左側の車体壁にはモニター。
心拍数、ちょっと早め。
血中酸素濃度、正常。
うん。
私、まだ大丈夫だわ。
……と思っていたら、
両手に痺れが出てきました。
それを訴えると、
「あん杏さん、ゆっくり呼吸しましょう。」
と言われるくらいには、
呼吸も浅くなっていたようです。
かつて医療従事者だったことなんて、
自分が患者になったときには
さして役に立ちませんでした。
(個人の感想です)
そして、やっと□□病院に到着。
すぐに処置室へ運ばれ、
採血&点滴ルート確保。
頭痛が酷かったことと、
痺れが出ていたことで、
脳疾患の確認のため頭部CTも撮ることになりました。
自分的には、
『頭は大丈夫ですーーー!』
って感じだったんですけどね。
でも、
病院を受診するということは、
「生かせてください」ということ
なんですよね。
自分では不要だと思っても、
病院側は「万が一」を見逃さない。
というわけで、
私に拒否権はなく、
頭部CTを速攻で撮ることに。
ちなみに、
頭部固定のために頭に巻かれたバンドが
額に食い込んで、
地味に痛かったです……。
処置室に戻り、
点滴を受けていると、
対応してくれた先生が来てくれました。
⭐️⭐️せんせーーーーー!!
なんとこの先生、
亡き父の主治医でもあり、
母が外来でずっとお世話になっている先生。
まさか、
救急車で運ばれた先で担当してくださるとは…
「血液もCTも異常ないからね。」
「ありがとうございます。」
「点滴で落ち着くと思うから大丈夫。」
「はい。」
「旦那さんにもお話しておくから。」
「ありがとうございます。」
先生の言葉を聞いて、
ちょっとホッとしました。
そして、
生理食塩水の点滴を受けていると……
『あー、楽になってきた。』
血液データに異常がなくても、
水分とナトリウムって大事なんだなぁ……
と思いながらウトウト。
しばらくすると夫が処置室に来ました。
「大丈夫?」
「うん、だいぶ楽になった。」
「先生から説明受けたよ。」
「うん。」
「お義母さんに言ったら心配するから、言わないでおきましょうねって言われた 笑」
「確かにーーー 笑」
先生、
よく分かってらっしゃる。笑
うちの母、
めちゃくちゃ心配性なんです。
そして、
点滴がもうすぐ終わりそうになったころ、
また先生が来てくれました。
「大丈夫?」
「入院もできるけど、1泊していく?」
えっ?
ホテルじゃないんだからーーー笑
「入院までは……大丈夫です。帰れそうです。」
すると先生、
「お母さんには言わないようにしとくからね。」
「はい、お願いします。救急車で運ばれたなんて知ったら大変です。」
うんうんと頷く先生。
うちの母がどれだけ心配性なのか、
よくご存じで……。
最後に先生、
「しっかり水分取って、エアコン適宜使ってね。」
「僕も昨日、夕方ウォーキングに出たら5分くらいで気持ち悪くなって、すぐ帰ったからね〜。」
「寝るときも涼しめで、布団をかぶるくらいにしたほうがいいね。」
「お大事に。」
と、にこやかに爽やかにおっしゃって、
外来診察へ戻っていかれました。
そして、
点滴を抜いてもらい、
90%ほど回復した私は、
受付前で待機している夫の元へ。
スタスタスタ。
多少のだるさと頭痛が残っているものの歩いて行けました。
点滴、
まじ、すごい。
そして、
気になるお会計は……
8,000円。
救急車で搬送され、
採血して、
CT撮って、
点滴して、
先生に診てもらって。
それで8,000円。
「命を救ってもらった」と思えば、
安い……のかな?
いや、安い高いじゃなくて当然の対価です。
そして、ほんとうにありがたかった救急搬送には1円も発生していません。
これは日本の制度のすごいところだと思いました。
私にとっては個人でどうしようもない(電話してもはじかれる)、切羽詰まったときの命綱でありました。
こうして私の4度目の家の中での熱中症は、
無事に、というか
たくさんの方のお世話になって、
なんとか終わりました。
でも、
今回いちばん身に染みたのは、
熱中症そのものの怖さだけではありません。
「自分では大丈夫だと思っていても、大丈夫とは限らない」
ということ。
そして、
「このくらいなら我慢できる」という自己判断が、
必ずしも正しいわけじゃないということ。
私は今回、
夫が「救急車を呼ぼう」と言ってくれました。
もし、そこで私が
「受付時間まで我慢してみる」
なんて言っていたら……。
今となっては、
夫の判断に感謝しかありません。
家の中だから大丈夫。
ちょっと休めば大丈夫。
水分補給をすれば大丈夫。
(実際できなかったけれど)
そんな「大丈夫」が、
一番危ないのかもしれません。
もう二度と経験したくないけれど、
今回のことで確実に学びました。
「おかしい」と思ったら、
「大丈夫」をやめる。
これ、
次からの私の教訓にします。
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