先日 日本の大学の先生方と話す機会があり、円安で海外出張がたいへんだという話になりました。
昨年 アメリカで国際学会があり、各国の専門家が集まったのですが、とにかく宿泊費と食費が高かったという話になり、その後 招聘された場所では宿泊も食費も出たので「天と地の差」があったと言っていました。
私は人文系でリサーチに費用がかからないし、いずれにしても研究費用に学会発表のための出張費は計上できないので、あまり気にしたことはなかったのですが、日本の大学の先生方は休みに入ると「学会参加」の名目で海外にいらっしゃることが多く ここ数年は同じ金額でも円安のせいでかなり厳しいんだろうなと思ってはいました。
今年の夏はリサーチグラント(助成金)をもらい、日本国内で仕事をしています。1日あたりの滞在や食事に使っていい金額の上限が日本の大学の平均額の約4倍だと知り、驚きました。しかも日本で使える額とアメリカに出張に来て使える額が同じだとしたら、円安の影響もあり、日本ではかなり豪華なホテルに泊まっていい食事ができます。
先日 日本の大学の博士課程で研究をしている大学院生の生活援助は日本国籍者のみにすると文部科学省が決めたと言うニュースをみました。研究費用は引き続き海外からの留学生にも援助が出るということですが、この取り決めによって日本への大学院留学生の数は減るのでしょうか。私は今の国際情勢では「日本は生活にお金がかからないし、安全だし、大学院の規定もゆるいから、自費で生活費を出してでも日本で博士号を取りたい」と思う海外からの留学生は減らないような気がします。ただ海外(特に英語圏)の学会で発表して実績をつむためには日本の大学からの助成金で渡航するのはきびしいかもしれませんね。