最近、日本でも有名な英語教育法(TESOL)の教授と一緒にプロジェクトをしています。彼女は私の勤務大学で多くの日本人大学院生を育てたので、今でもよく日本で講演をしています。
その人によると、日本人は英語教育に関して、とても熱心なのですが、他の国の英語の先生と比べ、新しい教育法に関して消極的な傾向があるそうです。
でもそのおかげで、温故知新ではないですが、古くからあるいい教育法を使い続けているということもあります。
何度かこのブログでも書いたのですが、私のように90年代後半に言語教育を大学(院)で学んだ言語教育者は「アンチ フォニックス世代」と言われています。
私の子供はたまたま、フォニックスを習わずに英語が読めるようになったので、フォニックスは必ずしも教えなくてもいいと思っていますが「アンチ」ではありません。
ただ日本人は「文字の習得」を焦る傾向があるので、日本語と同じように早くから英語を書かせたり、読ませたりするのには反対です。
日本語の音はモーラを1単位として、ひらがな(表音文字)が読めるようになれば、聞いたことがない言葉もイントネーションの間違いはあっても、ほぼ再生が可能です。英語は文字(アルファベット)を覚え、その音をフォニックスで覚えれば、連なった文字=単語を読めはしますが、同じような音に再生するのは困難です。
C-A-T のC がk Aがæ Tがt の音が合わさっていると認識し、k-æ-tと音を出してもそれがcatの音に近くなるためには、Voice Onset Timeの調整をしなくてはいけません。それを脳が瞬時に判断するには、幼い子供のしかもその言葉を習い立ての子には負担が多すぎます。
本当にお子さんに、総合的な英語力をつけたい、特に英語が聞き取れるようにしたい、と考えているなら、フォニックスや文字を書かせたりすることはなるべく後に回し、まずは音声からのインプットをその音声を忠実に再生する練習をした方がうまくいくということを知っていただきたいです。
フォニックス関係の過去記事をまとめてみました。


