私がされてきた子育て〜つまり私の両親の私の育て方を振り返りながら、教育心理学の手法を使ってケーススタディとして自己分析をしています。

 

旅先でケガをしてしまった母
父と母と一緒に行った最後の旅行の思い出の続きです。母はスペイン旅行の途中で足をくじいてしまいました。アルハンブラ宮殿の足場が悪いところで転んでしまい、その夜は何とか寝たのですが、翌日足が腫れ上がっていました。骨折しているかもしれないので病院に行こうということになりました。私がつきそって父はホテルで待っていました。 スペインで行った病院は驚くほど英語が通じませんでした。病院内でいろんな人が話しかけてくれるのですが、スペイン語なのでまったくわかりません。私が no puedo hablar españolと繰り返し言っても全然気にせず、話しかけてきます。車椅子に乗せられた母は私がいないと動くこともできないので、トイレに行く時は誰かに母を見ていてもらいたかったのですがそれも頼めず、私がトイレからもどったら何とも不安そうな顔をしていたのが印象的でした。 お医者さんがたどたどしい英語で「No walk」と言いました。母が「私でもわかる英語だった」とうれしそうにしていました。
自己分析

 

いつだったか日本国内を娘と旅行した時、ホテルで年老いたお母さんを叱りつけている娘さんを見た。私は母が早く亡くなったので、年老いていろいろなことができなくなっていく母を見たことがない。唯一、母が弱く見えたのはこのスペインの病院に行った時だったかもしれない。その後、亡くなる数日前まで母の意識はしっかりしていて、最期まで強い母の姿だけを私は覚えている。
 
今も母が生きていたら80代後半になっていて、もしかしたら体力も知力も衰えて、祖母が母にしたように、母は娘の私に頼り切っていたかもしれません。私はそんな母を支えることができたでしょうか。もし母が早くに亡くならなければ、私はずっと母に頼りっぱなしで、今のような自分にはなっていなかったと思います。今思えば、身体が弱く根性もない私のことを案じて、母は厳しく私を育て、しっかりと自立できるようにしてくれたのかもしれません。
 
 

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