私は自分のほぼ半生を「バイリンガル教育」や「バイリンガル(二言語)習得」の研究に費やしていて「完璧なバイリンガル」という言葉をことあるごとに聞いてきました。
どうすれば 完璧なバイリンガルになれますか?
という質問を数限りなく聞かれてきたのですが、まずその人にとって「完璧」とはどういう状態なのかがはっきりとわからないとどう答えていいのかがわかりません。
今日、日本語教育学会に参加し、アメリカで何十年も日本語を教えている先生方が英語でスピーチをしたり、研究発表をしているのを聞きました。ほとんどの日本語母語話者の英語は、聞きづらいと言うか独特のアクセントがあり、英語母語話者とは決定的な違いがあると感じました。
私が英語で発表すれば、同じような感想を持つ方も多いと思いますが、今日 私と共同発表をしてくれた大学生(私の教え子)は、ほとんどの方が「完璧なバイリンガル」だと思ってくれたのではないでしょうか。
私の教え子で今日の学会発表をしてくれたふたりは、ずっとアメリカで英語で教育を受けながら日本語補習校に通っていました。
アメリカに住んでいても親が日本語母語話者で、日本語補習校に通っていたら、日本語が完璧になるというわけではなく、日本人が違和感をもたずに会話できるレベルになる人は20%以下だと言われています。
また私の勤務校に来る学生は、英語による教育を受けた上位5%くらいの学生なので、私の教え子で、日本語と英語を難なくバイリンガルは、英語も日本語も習得できた非常に限られたトップレベルと言えます。
とても幸いなことに、私はそういう「成功例」を多く見てきているのですが、今日 学会で私たちの発表を聞いてくださった日本語の先生の中には、彼女たちのような「バイリンガル」を見たことがない人も多く、様々な質問がありました。そういう質問に日本語と英語で答えられる彼女たちにまがりなりにも「教える」ことができた私はとても幸せだと思いました。
春休み中だと言うのに、母親である私が一日中 学会発表や参加で家でインターネットの使用を規制されてつまらなかったかな〜と我が子のことを心配したのですが、もう中学生ともなるとオフラインでも楽しめるゲームや動画で暇を潰していたみたいです。数年前は私が学会に行くと、夫とふたりでレゴランドに行ったり、お友達の家に連れて行ってもらったりしていましたが、今はすっかり楽になりました。
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