*最後の文がわかりにくかったというご質問をいただきましたので、加筆 訂正しました。

 

私が、日本の中学の英語でまず教えたいことは「日本語と英語の違い」です。小さい子供が英語と日本語を同時習得して、4−5歳くらいでどちらの言語でも日常会話が成り立つようになると、そういう子供には両言語の違いをわざわざ説明する必要はありません。

 

ある程度の認知能力が発達し、自分の考えを言語を通して伝えられるようになってから、もう1つの言語を習得する場合には、自分の母語とこれから習う言語の違いを最初に意識していた方がその後の学習が明確化されます。

 

日本語と英語の大きい違いは まず語順です。

 

日本語は SOV (主語 目的語 動詞)の順番

英語は SVO (主語 動詞 目的語)の順番

 

そして それぞれの品詞の役目です。

 

日本語には主語(S)のない文がたくさんありますが、英語には主語のない文は命令形以外にはありません。

 

それから日本語には非常に便利な「か」という助詞があり、普通に文を言って最後に「か」をつければ疑問文になります。

日本語は主語がなくても正しい文になるので

 

今日 買い物にいきます+か。

 

と最後に「か」をつければ、この文の主語は「あなた」になるし、「か」をつけなければこの文の主語は「わたし」になります。

 

英語の場合は、最初から「これは疑問文だぞ。あなたに聞いているんだぞ。」と意思表示をしなければいけません。

 

Do you go shopping today?

 

この文でDo youを抜かしてしまうと「今日 買い物行けよ。行くんだろうな? おい」的なニュアンスになってしまうので、動詞文の疑問文は注意が必要です。

 

このような違いをしっかり意識して脳にインプットし、アウトプットする前に引き出すようにするのはかなりの練習量が必要と言えます。

もちろん、試験の時に和文英訳や穴うめ問題で答える時には十分考えて、この決まりを思い出す時間があるのですが、まず最初の時点で「日本語と同じで置き換えられるもの」と「日本語とは違うので、決まりを覚えておくもの」を意識しながら学ぶくせをつけると後々の学習、特に記憶するための学習がずっと楽になります。

 

さらに気をつけてほしいのが、幼児期から小学校の間に英語を習い、母語話者のように文法が内在化していないけれど資格試験(英検など)で高得点を取ってしまったお子さんの中学以降の英語学習法です。
もともと試験で高得点が取れることと、言語の文構造や規則(いわゆる文法)が内在化していて、説明を受けなくても正しいアウトプットができることは違います。認知能力が発達していない子供には、文法を説明しても理解できないことが多く時間の無駄です。どんなにわかっている言語や母語でも、その構造を理解するためにはある程度の認知力が必要です。
児童英語で危険なのは 中学に入ってから簡単な例文を通して文法を習う時に、文法の知識を必要ないと信じて、学ぼうとする気持ちが芽生えないことです。ちなみに私自身、中学の英語をナメていたために中高の英語の授業で学ぶべきことを学ばなかった苦い経験があるので「変な自信は禁物」と自戒するようになりました。
 

 

 

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