今週、アメリカの大学は アメリカ移民・関税執行局ーU.S. Immigration and Customs Enforcement (ICE) が発表した「留学生が秋学期にオンラインコースだけを履修する場合には、アメリカ国内に滞在できない」という法案で大騒ぎです。

 

早速、各地で反対のための署名運動が起こり、ハーバード大学とMITはトランプ政権を訴えるというニュースも出ています。

 

私の勤務大学の学長からも「今、最善策を考えている」という力強いメッセージが送られてきました。

 

全米で 留学生がもっとも多い大学のひとつである勤務校。がんばってほしいです。

 

アメリカは3月中旬にほとんどの教育機関が遠隔授業になりました。K-12と呼ばれる小中高では5〜6月の学年末まで授業を遠隔でもおこなわず家庭学習のみにしたり、学期末に成績をつけなかったり、特別措置を取ったりして乗り切り、秋から学校を再開できるかどうかは検討中としているところが多いです。大学は早いところでは4月に、遅いところでも今月の初めにはこの秋学期(新学年)からの授業形態を発表しました。

 

我が家は、娘と私が同じ時間に「授業を受ける側」と「授業をする側」としてオンライン授業に参加していたおかげで「授業を受ける側」に配慮しなくてはいけないことなどがよくわかりました。私のクラスを受講した学生の中には家庭環境によって授業が受けにくい人はそれほど多くはありませんでしたが、学期の途中で急に自分の国に帰らなくてはいけなくなった留学生や幼い妹の面倒を見ながら授業を受けている学生などもいました。

さすがに自分の子供の大学の授業の様子を見ているヒマな親はいなかったようですが、娘の学校のオンライン授業には後ろに背後霊のようにはりついている親御さんもいたようで「Guardian demon」という呼び名までついていたそうです。

 

Guardian Demon.... 私のクラスにいなくてよかった。怖そう〜 ガーン

 

ZOOMでの授業では 学生全員が、常にカメラとマイクをオンにしておくと負荷がかかりすぎるので、大人数のクラスではほとんどオフにしてもらっていました。そうするとコンピューターの前にいるかいないかわからないのでサボっている学生がいるのでは、と気にしている先生もいましたが、そもそもカメラをオンにして学生を監視するような授業をしている先生はアメリカの有名大学にはほとんどいません。

授業に参加しなくても単位が取れる、いい成績が取れる授業に高い授業料を払う学生もほとんどいません。

 

この画像はhttps://zoom.us/about から借用しています。

 

中高生くらいだと「こうすれば先生の目を盗める」とか「サボってもバレない方法」を誇らしげに他の子に言ったりもしますが、大学生はそんなことを考えるヒマさえないというのが本音だと思います。オンラインになったからと言って急にヒマになって不法就労する学生は少数派だと思います。

 

だから、私は自分の学生が世界中のどこにいても授業が受けられて、同じように学習できるならこの授業形態を続けていってもいいんじゃないかと思っています。

 

娘が大学に入る頃には、今とはまったく違う学習環境になっているかもしれません。「留学」なんて言葉もなくなってしまっているかもしれません。

 

そもそも どうしてアメリカ移民・関税執行局ーU.S. Immigration and Customs Enforcement (ICE) はオンライン授業を受ける学生がアメリカに残ることを許可したくないのでしょう。これから入ってくる人を規制するのはCOVID-19の感染を食い止めるためだとわかるのですが、現在アメリカ国内にいる留学生を国外に出すことによるメリットが私にはまったくわかりません。

 

 

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