今週末、ロサンゼルス界隈に医学系の研究で来られている日本人の研究者の方とそのご家族を対象に バイリンガル子育てに関する講演をします。
その資料を作っていて、バイリンガルのタイプについて考えました。
これは、トロント大学の中島先生のご発表からの引用ですが、バイリンガルには以下の3つのタイプがあると言われています。
1 聴解型バイリンガル(親や先生が言っていることはわかる)
2 会話型バイリンガル(会話はできる)
3 読み書きもできるバイリテラシー型
日本語の補習校でおしえていると 3のバイリテラシー型を目指しているお子さんを対象にしていますが、日本語は文字表記が複雑であることから、まず文字を覚え読み書きの下地を作るのにかなりの時間がかかります。もちろん英語でも語彙の意味と正しいスペルを覚えていかなくてはいけないのですが、いわゆる「識字ができる(リテラシーの獲得)」のは、日本語より簡単だと思われます。そして「読む」ということに関しても 英語は「語」の単位で読み進めていくので、字を追うように読む日本語よりは、スピードが速い(つまり同じ時間で読めるページ数が多い)ということになります。
現在、英語圏に住む親が日本人の『新2生』と呼ばれる子供たちが、いつぐらいにこのタイプに分かれるかというと、8歳から11歳の間のようです。11歳くらいまでに日本語の読み書きが学年相当(または若干低いくらい)まで、できていて、現地校と呼ばれる英語で授業を受ける学校で学年相当の学力があれば、その子供は「バイリテラシー型」になっていく可能性が高いです。
私の周りには教え子も含め、「聴解型バイリンガル」が多いです。もちろんまったく日本語の読み書きができないわけではないのですが、会話での受け答えのほとんんどが英語になっていて、特別なことでもない限り、自ら好んで日本語の本を読んだり、日本語で何かをかいたりしない場合、高校 大学と進むにつれ「聴解型」に傾倒していきます。
このタイプのどれがよくて、どれが悪い ということではなく、どのタイプも「バイリンガル」であることには変わりなく、それぞれのタイプによって使用言語の比重が違うというだけのことです。
ちなみに我が子は、好きな漫画のおかげで、かなり日本語のリテラシーが強くなってきましたが、このまま伸びていくかどうかはまだわからない微妙な年頃(12歳)です。
