私の祖父は地元の学校の校長先生だったので、母は幼い頃から「先生の子だからしっかりしなさい」と言われ続け、自分も教師になったので、あまり私の学校の行事に関わったり、ママ友とつるんだりしませんでした。

 

母は同じ場所に30年以上住んだのに、近所に仲がいい友人がいなかったのは仕事が忙しくて近所づきあいが少なかったこと以外にもあまり気が合う人がいなかったことも原因かもしれません。そんな母は生涯、大学時代の友人と、数人の仲がいい同僚とだけお付き合いをしていました。

 

そんな環境で育ったせいか、私は「ママ友作り」が苦手です。超高齢出産ということもあり、娘のお友達のママさんはみんな年下だし、アメリカだといろいろな人種や文化背景の人がいるので、余計に話が合わなかったりします。

 

それでも娘の学校のPTAの仕事を通して、何人かの友人ができました。「友人」と言っても時々、子供関連の相談をしたり、子供同士を遊ばせるくらいの間柄です。昨日はそんな人たちとランチをしながら、卒業式の準備のミーティングをしました。

 

そこで「XX(ウチの娘)は〜〜(娘が行く学校)に行くの?」とママ友の一人に聞かれました。

「あれ? 言っていなかったかな。」と思って「ええ、そうしたのよ。」と言うと、娘の学年で、その学校を受けた子が25人くらい(ほぼ半数)いて、受かったのは8人だけだったと教えてくれました。それで「誰が受かって、誰が落ちたか。」をみんなが話さないように先生が配慮をしてくれたとのこと。それでも受かった子は嬉しそうに仲がいい友達に話しちゃったりして、だいたいはわかっていたそうです。

 

私は娘に「合否のことは絶対に言っちゃだめ。聞かれても『まだわからない』と言いなさい。」と念を押していました。

それは、私が遠い昔、中学受験に失敗して辛い思いをしたからです。友達に聞かれて「落ちた」と言うのも辛かったのですが、そのあとに「やっぱりね〜。」とか「無謀だよ。」と言われたのは、もっと辛かったです。特にクラスの中で、受験した子が少なかったので受験をしなかった子にいろいろ言われたのがとても悔しかったことを覚えています。

 

娘は私の言いつけをしっかり守り、どんなに聞かれても「言えない」と言い続けたので、みんなは合格しなかったと思っていたようです。

そして、だんだんと誰がどこの学校に受かったかが、わかってきて娘が行く学校に合格した8人目は誰なんだろう? とみんなは思っていたようです。

 

日本でもそうでしょうが、アメリカの私立の学校の方が「合格基準」がさっぱりわかりません。

ほとんどの学校が、人種や親の収入などのバランスを考えて合格者を出すので、白人で金持ちの子供がかえって合格しにくくなってしまうこともあります。

 

最近、大学入試の不正が問題になりましたが、親が多額のお金を払って大学に入れたいと思うのは、逆に「どんなにお金があって有利な条件でも志望大学に入れないことがある」からなのだと思います。

 

 

昨年、ロサンゼルス地区の私立中学への進学説明会に行った時、マイノリティ(白人以外)の子供や親の収入が低い子供は、特別枠で申し込めるようなシステムについての説明を受けました。

 

我が子の場合、今年は1校しか受けなかったし、その学校の授業料が免除(あるいは一部免除)にならなければ1年待って公立も考えようと思っていた我が家はこのシステムを利用しませんでした。

 

そして、たまたま同じ人種の3人で昨日話した結果、私たちアジア人種は白人以上に競争が激しいということが発覚しました。

最近のアメリカ(特に西海岸)では、成績優秀なアジア人が多く、中国などから非常に優秀な人が大量に留学してくるので、アジア人枠が決まっている学校は競争が激しくなるということです。

 

心のどこかで「娘が日本人であることは、スポーツやエンターテイメントでは不利なことがあっても、進学には有利なんじゃないか」と思っていた私はちょっとショックでした。

それでも合格できたのだから、もっと娘を誉めてあげればよかったと思いました。

 

マイノリティ(有色人種)のお母さんが「うちは条件的には最高のはずなのに、なんで不合格だったんだろう」と憤慨していたと聞きましたが、本当に悲喜こもごもの合否結果、これにさらに公立校の「抽選」の結果も加わるので、ますます気軽に「どうだった〜?」と聞けない日々が続きそうです。

 

 

 

 

 

 

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