アメリカは今週は感謝祭(サンクスギビング)で、学校によってはもう1週間全部 お休みです。
ロサンゼルスの公立学校は、今日から休みなので、娘の友達はもうバケーションに出かけている人もいます。
娘の学校は水曜日から休みに入り、私の勤務大学は木曜日からの休みです。この1日の違いが曲者で、水曜日に私の授業がある時は、娘を連れて学校に来て、授業の時は教室の隅に座らせたりしていました。
ところで、昨日、日本に長く住むアメリカ人とスカイプで話す機会がありました。彼はいわゆるハーフ(お母さんが日本人でお父さんがアメリカ人)で、日本人女性と結婚して子供がこれから就学するのですが、インターナショナルに入れるか日本の公立の小学校に入れるかで、奥さんと意見が合わず、彼の同僚である私の元学生が私を紹介してきたという経緯で話をすることになりました。
まず、彼は「自分の日本語は『小学生レベル』なので恥ずかしいから英語で話したい」ということでしたが、どうも話をしていくに従い、彼は日本語を全然理解していないことがわかりました。
おそらく奥さんは英語が堪能で、彼との会話に困らないのでしょう。現在、4歳のお子さんは「英語も日本語も同じくらいできる」とのことです。
そこで私が「お子さんとは日本語で会話できますか。お子さんの言っていることは日本語でわかりますか。」と聞くと「子供は自分とは日本語で話さないから、わからないがワイフと話している時は日本語なので、どちらも問題ないはずだ。」と言っていました。
そこで、ちょっと矛先を変え、彼自身の小学校の時のことを思い出してもらって、小学校で習う内容を実際に生活言語とは異なる言語で学ぶことのチャレンジを考えてもらおうとしました。
彼は会話中、何度も自分の日本語力が「子供のレベル」「小学生のレベル」で止まってしまっているので、自分の子供もそうなるのではないか、いくら母親が日本人でも自分が日本語で話さないので自分のようになるのではないか、と心配していました。
私は正直に「今、お子さんが日本語を習得する条件と、あなたが(アメリカで)日本語を習得しようとした時の条件はまったく異なります。また あなたは自分の日本語力が『小学生レベル』だと言っていますが、小学生レベルであれば今までの会話を私と日本語でしてもほぼ、理解できるはずです。つまり、私は家庭内での言語は英語に偏っていると推測します。そうであれば、インターナショナルスクールという選択もあり、だと思うのですが、自分ができなかったからと言って、お子さんも日本語が習得できないということにはなりません。せっかく『学校や家の外では日本語』『家では英語』という環境が作れるのですから、特に低学年のうちは公立の小学校で日本語で勉強するのも悪くないと思いますよ。」と答えました。
彼と話していて、気になったのが、小学校の子供がどれだけ言語を習得しているか、また小学校の6年間でどれくらい言語能力が伸びるかを非常に過小評価していたことです。
そういう私も、今、娘が勉強している中学受験用の問題を見て「ハァ〜、小学生ってこんなにすごいことがわかるんだ。」と今さらながらにビビっています。
これはアメリカの小学校4、5年生用の読解問題集ですが、けっこう難しく 大人でも読解力をつけるのに役立ちそうです。
小学校の時期に、2言語を両方とも伸ばそうとするのは、本当に大変なことですが、子供は無限の可能性を持っていて、それほど苦しまずに両言語で習っていけたりするものです。もちろん個人差があり、どちらの言語もモノリンガルと同じレベルに誰でもなれると言っているわけではありません。「2言語でやっている割にはよくできる!」と言ってあげるだけで、子供は肩の荷が下りて楽しんで勉強できることもあります。我が子は、息抜きに日本の本屋さんでマンガの本を買いに行き「テスト終わったら、日本語やろう〜。」などと言っています。
