私はアメリカの大学で自分の専門の研究以外に、日本語を教えているのですが、最初は継承語話者と呼ばれる、いわゆる日本語を家庭で使用していた「ペラペラ」の学生や上級の学生が中心でした。

それからしばらく、まったくの初級の学生も教えたのですが、言語を1から教えることの難しさと面白さを知ることができ、ちょうど子供が産まれて言語を覚えていく時期だったので、面白い比較ができてよかったと思っています。

 

アメリカの大学生が「あ、い、う、え、お」もわからずに日本語のクラスに来て、1年でどのくらい日本語が上手になるかと言うと、「自分で台本を書いて、短いドラマが作れる」くらいのレベルになります。基本文法(受け身、使役、や敬語を除く)はマスターして、習った語彙や文法を使って、かなりうまく作ってきます。

 

今年は、2年目の1学期めの学生を教えているため、すでに受け身、使役、や敬語も習っています。

習いたての文法を本当にうまく使い、クリエイティブな台本が出来上がってきます。

 

これは、既存のアニメやドラマを音声を消して、自分たちの作った台本でアフレコすると言う課題なのですが、日本語非母語話者ならではの、面白い視点があり、どれだけオリジナルと違う内容にするかで「クリエイティビティ」が評価されるので、今までにも抱腹絶倒の作品が出来上がってきました。

 

以前は、学生は自分で書いて、TA(助手)が直してくれて 最後の作品だけを私が見て評価していたのですが、せっかく かなりの時間をかけているのに、間違いが直っていなかったり、読み間違いがあったりして残念な作品になってしまっていたものもありました。そこで、楽しみは減ってしまうものの、録音前に私がチェックして、間違いを直すようにしました。

 

台本だけ読んでも、けっこう面白いものがありました。使っている作品は 宮崎アニメの冒頭のシーンやドラえもんの一部や人気ドラマですが、その番組をちゃんと見て、全然違う内容に変えていくのは、かなり高度な技を要求していると思います。

 

ブルゾンちえみのギャグや、内輪ネタ(出会い系で有名なバーなど)も、入っていて大学生ってすごいな〜と感心してしまいました。

日本の英語教育でもハリウッド映画を勝手に吹き替えて、パロディを作らせる、なんて課題を出したらけっこう面白いと思うのですが、どうでしょう。

これは大学近くの学生がよく行くバーです。近くにあるのに行ったことがありませんでした。

学生いわく「先生も言ったら、絶対、声かけられますよ」だそうです(笑)。

 

 

 

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