数日前から、日本語と英語のバイリンガルを対象とした現在進行中の研究について、書いていますが、今日は英語と日本語の音の単位の差が、日英バイリンガルにどのような影響を及ぼすかについて考えてみたいと思います。

 

アメリカの小学校でもHAIKUを作らせる授業があるところがあり、私も最近、ロサンゼルスの小学校の先生向けに俳句についてのワークショップをしました。

日本の俳句は、5−7−5の17音で、ひらがなで書くと17字になりますが、英語の場合、1シラブルが1音になるので、

トランプだいとうりょうは、日本語の俳句に入れると10音(または11音)で10字なのに対し、英語で

President Trumpと言うと、5音に収まります (正確には4シラブル)。字数は14字ですが、アメリカではHAIKU は音の単位で考えるので、字数は関係ありません。

 

このように日本語の方が1字1音であるために、同じリズムと速度で英語に変換すると、英語の方が早口になる傾向があります。

例えば歌の場合、

 

「幸せなら手をたたこう」は、最初のフレーズには11の音符があって、日本語では12字が入っているのに対し、英語では

If you are happy and you know it, clap your hands

と同じリズムに入れるので、とても早口で歌わないといけません。

 

私が英語の歌を歌い始めた頃、YMCAと言う歌が流行って、日本語では西城秀樹がカバーしていました。

It's fun to stay at the YMCA

と言うフレーズはYMCAの前は5つの音符なので、日本語では

すーばーらーしーい YMCA

となっていました。

 

最初に「すばらしい ワーイ エム シー エー」で覚えてから、"It's fun to stay at the YMCA"と歌おうとすると、すごい早口になったような気になりました。

 

これが、おそらく日本語の音に慣れた人が英語を聞くと聞き取りにくかったり、早く感じたりする原因なのではないかと考えました

 

それで、日本語と英語のバイリンガル80名くらいに英語と日本語を両方聴いてもらいながら、脳のMRIを取ってもらったのですが、この研究では、英語と日本語の音の区切りをバイリンガルは分けて聞き取っている傾向が強いことがわかりました。

この研究はアメリカ政府がいろいろな言語でおこなったリサーチの一環です。

日本語を1音1音(モーラ)の単位で認識しているのに対し、英語はシラブルより大きい語の単位で認識しているため、同じ(時間の)長さの文を聞くと、英語の方が脳を活発に作動させなくてもいい(というか活動がゆるい)傾向があるようです。

 

これも100名以下の少人数なので、全然リサーチとしては一般化できないのですが、これからもっとバイリンガルの科学的研究が進むきっかけになればいいと思っています。

 

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