昨日、ハロウィンが終わり、今日から11月です。今年もあと2ヶ月。歳をとるにつれ、時の経つのが早く感じられます。

私の研究分野は、年に2回の大きい学会があるのですが、今年は秋の学会は行かず、来年の春にかけようと、大御所の先生方と計画を立ててきました。その発表申し込みを昨日すませたのですが、結果が出るのが12月、採択されたら3月に発表をします。

 

私の研究分野は、バイリンガルの言語習得で、主に音声(発音)を中心に調査しているのですが、最近はリテラシー(読み書き)の「書き」を調査をするために集めたデータの分析をしています。

 

子供の母語習得を見ると、誰でもわかるように「音」から「文字」へと移行します。つまりまず「音」で聞いて意味がわかるようになり、その音を模倣して話せるようになり、それから文字を習い、文字の羅列(文章)が読めるようになると、次に文字が書けるようになり、文字を並べて文を作り、文を連ねて段落、複段落の文が書けるようになります。

 

学校で主に教育されるのは「文字の習得」からで、世界中のほとんどの先進国では学校教育が始まる前にある程度の文字を習得し「基本リテラシー」が形成されています。母語の場合、文字を習得し始める時点で、5000-6000語くらいの語彙をマスターしていると言われています。

 

では第二言語や外国語の場合はどうでしょう。すでに母語のリテラシーが形成されていて、新しい言語を習う場合、どうしても音声だけを十分にマスターしてから、読み書きを習うということはできません。

そこで、4技能(聞く 話す 読む 書く)を一度に習得しようとすると、脳にかなりの負担がかかってしまいます。

 

では どうしたらいいか。

 

日本人にとって、英語の音で難しいのは日本語にない音(RやTHやWHなど)と母音の使い分けです。

まずその音が出せるような訓練を子供のうちにやっておくか、大人になってからでも意識的に学ぶと発音面はうまくいきます。

 

次に日本人にとって、英語を話すときに難しいのは、ストレス(強勢)とアクセント・イントネーションです。これは単語レベルで正しく発音できても、文中に入れるとイントネーションが乱れてしまいがちなので、よく使うフレーズ(How are you? That's right)などは文単位のアクセントで練習したらいいと思います。

 

音が重なって、違うような音になるのも日本語にはあまりないので、まずは音からだけで真似できる5−6語文 (例:I go to school by bus everyday. くらいの長さ)を徹底的に耳から聞いて練習し、自然と口から出るようになってから、文字を読み始めるといいでしょう。

 

私がこれまで取った日本人の子供の英語の発話のデータでは、ここまではかなりの確率で、ほとんどの子がうまくいっています。特に小学校3年生くらいまでに英語音声のインプットが十分にあれば、音を使い分ける能力は備わると言えます。

 

と言うわけで、次回は、音がある程度、マスターできた後に「話す」ことがどのようにできていくかをバイリンガル習得理論に沿ってまとめてみたいと思います。

 

 

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