10月は、いろいろな学会や助成金申請の締め切りがあり、たま〜にしか見ない過去の論文を引っ張り出して来たりしています。
第二言語習得で大切な要素の一つとされているWTC (willing to communicate)という概念。
簡単に言うと、学習している言語(外国語であったり、第二言語であったり)を使ってコミュケーションを取りたいと思う気持ちのことです。
もちろん自分が習得している言語が自分の実生活に必要である場合、WTCは高くなると思われます。
また、その言語が「かっこいい」「役に立つ」言語であれば、WTCは形成されやすいでしょう。
日本における英語教育は「英語」そのものが持つパワーによって、「役に立つ」「できると将来、得をする」と言う固定観念があるので、学習が促進されやすいと言えます。
ただし、WTCは、他人から強制されて形成されるものではないので、学習動機がない学生や興味も持たない子供に「英語を話すこと」「英語でコミュニケーションを取る」ことを強いると逆効果になってしまいます。
第二言語習得でよく見られる「沈黙期(silence period)」に無理にコミュニケーションをさせようとすると習得が遅れる事例が良くありますが、第二言語習得だけでなく、子供の母語の習得においても「焦らず じっくり待つ」ことが大事だと痛感するようになりました。
