今から17年前のちょうど同じくらいの時間(早朝)に、私はボストンからの友人の電話で起こされました。

 

私は、その夏、ボストンからロサンゼルスに引越し、夏の間は日本に滞在し、8月の終わりにロサンゼルスの新しいアパートにすみ始めたところでした。

 

まだ家具もそろっていなくて、その日にやっとテレビのケーブルがつながる予定になっていました。

 

ボストンの友人が早口の英語で興奮気味にボストンからの飛行機がニューヨークのワールドトレードセンターに衝突したということを伝えてくれたのですが、その友人も何が起きたのか なぜそのようなことが起きたのか 何もわからず、その時は、「翌日からの自分のボストン行きの旅行は無理なんじゃないか」とだけ教えてくれました。

 

9:00になって、ケーブルテレビをつなぐ人がアパートに来て、テレビが見られるようになりました。

ボストンから持ってきた小さいテレビに映し出された映像は、映画のシーンのようにしか見えず、これが実際に起きたということがどうしても私には、信じることができませんでした。

 

まだロサンゼルスに友人もいなかった私はとにかく情報を求めようと勤務先の大学に行きました。

大学はまだ新学期が始まっていなかったので、人もまばらでしたが、午後から休校になり、スタッフも全員帰ることになりました。

 

もちろん空港も閉鎖。翌日 乗るはずだった飛行機もキャンセル。私のボストン行きもなくなりました。

 

その後、知り合いやクラスメイトの家族が犠牲になったという知らせを聞き、胸がしめつけられるような思いと共に、なぜこのようなことが起きてしまったのか、やるせない気持ちでしばらくはロサンゼルスのアパートで眠れない夜を過ごしました。

 

誰も知り合いがいない新しい土地で、初めてテレビをつないで見たニュースがこの9.11の同時テロだったので、それ以来、私はアメリカでテレビを見なくなりました。

あれから17年、いろいろなことがありましたが、あの時の衝撃は今も忘れることができません。