我が子の日本の小学校での体験入学のことについて書く前に、私がどうして、娘を日本の学校に体験入学させたかったかについて書きます。

 

私は1997年(今から21年前)に、日本語と英語のバイリンガルのお子さんを持つお母さん13人にインタビューをして、お子さんがどのように日本語と英語を習得したのかを聞きました。

これは、大学院の課題の1つで、その当時、流行っていたEthnographyで論文を書くためでした。

 

https://cer.berkeley.edu/ から画像を引用しています。

 

当時はまだ独身で、アメリカで子育てをしている日本人の友人もいなかったので、インタビューをした13人は、半分がアメリカの大学で日本語を教えている先生で、あとの半分が国際結婚をしてボストン近郊に住んでいる主婦の方でした。それぞれがどのようにしてお子さんたちが日本語も英語もできるようになったかをお話ししてくれたのですが、ある一人の人が「子供をバイリンガルにするには、お金も時間もかかる。」と言ったのが印象的でした。

その方は、毎年、アメリカの学校が休みになると、3ヶ月(当時のアメリカの学校は丸々3ヶ月夏休みがあるのが普通でした)日本に連れて帰り、日本の小学校で1ヶ月半を過ごし、残りの1ヶ月半で、日本人と一緒に夏休みの行事を過ごしていたとのことでした。たまたまご自身も大学の先生で、夏休みが長いため、可能だったわけですが、これだけのことを毎年、続けることはなかなかできることではないと思いました。

また、アメリカ人のご主人を持つ主婦の方は「家で日本語を、と思っても夫が英語を話してしまうし、兄弟間はずっと英語なので、子供を英語がわからない日本の祖父母のところにホームステイさせ、日本語でしか話せない環境を作ってきた」と言っていました。そのお子さんたちもおじいさん、おばあさんのお家から、日本の学校に通わせてもらっていたそうです。

 

20年前と今では、言語に触れる環境もまったく違いますが、当時から、バイリンガルに子供を育てるためには、なるべくバランス良く両言語が話されている環境に子供を置く努力の末に、バイリンガル言語発達が可能なのだと感じました。

この13人のインタビュー参加者のお子さん20人の当時の平均年齢は19歳で、今では40歳くらいになり、ほとんどがお子さんがいらっしゃるとのことです。中には自分自身の日本での体験入学の経験を自分の子供にもさせてあげたいと思っているということも聞きました。

もちろん、日本での体験入学がすべてポジティブな経験であるとは限りません。日本の学校での嫌な経験が元で日本語を習うことをやめてしまったアメリカに住む日本人永住者の声も聞きました。

けれど、このEthnographic Research の経験を通して、私はアメリカに住んでいつか子供ができたら、日本の小学校に子供を体験入学させてあげたいな、と思うようになりました。

(続く)

 

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