前にも書きましたが、日本人は概して「バイリンガル」にいいイメージを抱き、特に日本人で英語が得意な人は、羨ましがられることが多いように思います。
アメリカでは、Udaという研究者が言っていましたが、英語が母語でアメリカで生まれ育った人が第二言語を学び、そこそこ上手になると、とてもいい評価をされるのに、幼い頃から英語以外の言語を習得し、英語がかなり上手になっても、そういう子供は「英語学習者(English Learner)」と呼ばれ、バイリンガルとしては評価されない、というのが現状です。
ヨーロッパの多言語習得研究者たちは、アメリカでは「なぜバイリンガルであることを特別だと思うのか、むしろ、一カ国語しかできない人の方が特別な指導を受けるべきではないか。」と言っています。
私がボストンでバイリンガル教育のクラスを取っていた時は、前にも書いたようにバイリンガル教育は「移民の子供が英語だけで教育を受けても理解できず、学力が伸びないので、英語力が一定のレベルになるまでは、その子供の母語で教育をする」というTransitional Bilingual Education (TBE)が主体でした。
TBEプログラムでは、何年で普通のクラスで英語だけで授業を受けられるかが、その子の能力全般を決定するような風潮があり、英語を早く習得できないと「勉強ができない」「頭が悪い」という印象を持たれたりしました。
子供の頃から「どうすれば バイリンガルになれるのだろう。」と考え続けていた私に取って、「英語さえできればこの国では成功できる」という考えを植えつけるアメリカの教育はどうしても受け入れられませんでした。
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