アメリカに来て、最初に思ったのは アメリカ人はよく人をほめるということ。

街を歩いていても知らない人に "I like your shirt."とか"What a lovely skirt."とか言われて、いい気分になることがよくあります。

 

娘が小学校1年生の時、髪の毛を切った次の日、クラスの男の子数人が "I like your hair."と娘に言っていたのにはビックリしました。

 

アメリカ人は 人にほめられたら、素直に"Thank you."と言いますが、日本語で話す場合、「日本人の謙遜の美学」も教えないと日本人は「自信がなくて、ほめられても喜ばない人種」だと思われてしまいます。

 

例えば 日本語の教科書ではこんな会話例が載っています。

 

先生:スミスさん、日本語が上手になりましたね。

スミス:いいえ、まだまだです

 

ロバート:この前、日本に旅行に行きました。これ、つまらないものですが、どうぞ

よしこ:ありがとう。素敵な風呂敷ですね。

 

日本語を学習している学生は、この文型を覚えて使いますが、「いいえ まだまだです。」は自分が現在、習っている、または練習していることで、スキルに関することがまだ上手になっていないということを説明しないと、変な使い方をしてしまいます。そしてもし、日本人をほめて、相手が「いいえ、まだまだです。」と言った時、そこで会話を終わらせず「そんなことないですよ。みんなもそう言っていましたよ。」のようにフォローしてあげることも教えないといけません。

 

学生一人一人を褒めて、状況に応じて謙遜する練習をしたのですが、緊張していたせいか、まだ使い方を習得していないせいか、かなりチグハグな応答例がありました。

 

私(先生):この前のプレゼンテーションのパワーポイントに使った猫の写真、〜さんの猫ですか。

学生: はい、そうです。

私: かわいいですね。

学生: いいえ、まだまだです。

 

私(先生):〜さんは、中国からの留学生ですか。(「はい」と答えたら、「だから漢字が得意なんですね。」と続けようとした)

学生: 先生にそう言っていただけるとうれしいです。

 

多分、これらは前の学生の会話例を聞いて、私が言っていることを聞かずに答えているんだと思いますが、実生活でこういう会話になってしまうと、おそらく会話の相手は???となってしまうでしょう。

 

でもこれは、私たちが外国語で会話しているときにもよく起こると思います。

実は、今日、娘の学年末の保護者面談で、先生が私に「学級幹事をしてくれてありがとう。」と言って、お花を持って行ったこと、ホリデーパーティでたくさん食べ物をきれいに盛り付けて持って行ったこと、などをほめてくれました。そして、娘の話になり、娘のアート作品を褒めてくれたのに、私はまだ自分(私)のことを褒めてくれているのだと思って、「いえいえ、私は不器用でだいたい夫が手伝ってくれているんです。」と謙遜したら...

I am not talking about you. Of course you are artistic but I am talking about your daughter.

と言われてしまいました。娘のための面談なんだから、当たり前ですよね。恥ずかしくなって、テヘヘとごまかし、先生が褒めてくれた娘の作品を抱きしめ、帰って来たのでした。

 

これが褒められた娘の作品「過去から現在のカリフォルニア」です。

 

余談ですが、アメリカは自分も自分の子供も「自画自賛型」の人が多いので、家族のことを褒められたら一緒になって「でしょ、でしょ、うちのXX、すごいでしょ。」と言ったほうがいいみたいです。もちろん文化背景によって違いますが、大学入試のエッセイを見ても「これでもか!」というくらい「自画自賛」しています。

彼らに日本人の謙遜の美学を教えるのは、かな〜り難しいです。

 

 

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