前回、アメリカの小学校には「体育」の授業がない学校があったり、「音楽」や「図工」のクラスがない学校があると書きましたが、それ以外にもいわゆる「時間割」というのがしっかり決まっていない学校も多いようです。
先生が黒板(というかほとんどがホワイトボード)の脇に毎日のスケジュールを書いておくだけで、曜日によって、時間割がきちんと決まっていないことも多く、私がリサーチに行く小中学校では、当日時間割が変わって、私の予定も変わってしまうことも多々あります。
教科書も個人に配布されるわけではないので、家に持ち帰ることもなく、学校に置きっぱなしだから、当日 時間割が変わっても子供には影響が、さほどありません。図書室に行く日やコンピュータールームに行く日と時間くらいは決まっているようですが、それもけっこう頻繁に変わったりします。
アメリカでは州ごとに学校の制度や指導要領も違うので、「何年生で何を習う」という具体的な内容が統一されていません。カリフォルニア州では、小学校でも中学校でも「将来に役立つ職業訓練、テクノロジー、技術の理解」とか「健康的な食生活と栄養」のようなカリキュラムがありますが、日本のように「技術・家庭」が教科としては存在していません。
そんな中、我が子が通う小学校には、いわゆる「コンピュータラボ」ではなく、自分たちで何かを作り出す「工作室」のようなラボがあり、そこにはコンピュータもあり、工具やミシンなどもあります。「実験室」と「工作室」と「工房」が合わさったような感じで、ここで子供達はいろいろな課題に取り組んでいるようです。
もともと、何かを作るのが大好きな娘は、こんな設備のある学校を喜んでいるかと思うと、そうでもなく「何かを作る時に、周りの子に合わせなくちゃいけないのは面倒だし、ジャマされると頭にくるから、学校では、教室で一人で算数の問題とかやってる方がいい。」とのことです。娘いわく「折り紙を半分に折ることもできないとか、はさみも使えない子がたくさんいるから、ちょっとしたものを作るのにもすご〜い時間がかかる」とのこと。
そういえば、数年前、娘の誕生日パーティでみんなでお寿司を作った時、ほとんどの子が一度もナイフで野菜を切ったことがないと言っていました。小学校高学年になっても、料理をしたことがない子は多いと思います。いきなり学校で「調理実習」をやろうとしても、かなり無理があるかもしれません。
好きなことなら、いつでもどこでも一人でできるので、こういう施設や授業は 実は学校には必要ないというのがアメリカ人の見解なのでしょうか。
