| コウノドリ(23) (モーニング KC) [ 鈴ノ木 ユウ ]
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コウノドリ23巻
発売日に読んではいたのですが
感想が遅れてしまいました
というか
2013年エントリー
から
5年も経っているんですね
当ブログも
コウノドリ関連の記事が
すでに50件
ブログのネタ提供にも
非常にありがたい存在です
さてさて
今回はNIPTを含めた
出生前診断
についての話題
=====
以下ネタバレ注意
=====
話的には
コウノドリ2の10話
ともリンクしていますが
コミックの方では
認定遺伝カウンセラー
の資格を持った新キャラが登場し
遺伝外来について
より詳しい内容を突っ込んでいます
テーマがテーマなので
分割して感想を・・
1)多様な家族の描写
先ほど
ドラマ版ともリンクしていると
表現しましたが・・
ドラマ版で3家族
コミック版で2家族
コウノドリだけで
5家族以上のケースを
丁寧に描写しています
全部見ている人は
一体何が正解か?
どんどんわからなくなる
そう感じると思いますが
実際に正解は無い
わけで
産科の現場では
正解がない問い
を沢山受ける日々が
悶々と続いている訳です
遺伝情報を知る
出生に関わる情報を知る
に関しては
知った後どれほど迷うのか?
を実際に体感しているので
「出生前診断って
やっぱ受けた方がいいんですか?」
とか
「みんな受けてるんですか?」
といった質問をされると
出生前診断の意味合い
とか
そもそも超音波検査自体
出生前診断の一つ
とか
出生前診断で
できることの限界
とか
異常が出た時
あなた達はどうするか
考えていますか?
などなど
イチから色んな事を
説明しないといかん
と思いつつも
やはり理解されないことも多いし
バイト先の
忙しい病院なんか
そんな説明するのはどだい無理!
な訳です
2)産科医がやる仕事なのか?
四宮先生がサクラ先生に
問いかけるシーンがありましたね
うん・・
現状の日本の産科現場では
産科医が新たな
出生前診断に関わるのは無理
だと思います
もはやNIPTに
新型なんてつけるのがおかしいくらい
時代が変化してきています
現在NIPTでは
限定的な疾患しか
診断対象に含めていませんが
理論上
染色体・遺伝子に関わる
全ての疾患を調べる事も出来ます
あとは
やるかやらないか・・
そして
海外は絶対にやり始めます
ってか既にやっている
不妊治療と一緒で
そうすると
より専門的な知識が必要だし
カウンセリングもきっちりとやらないと
路頭に迷う人が増えますね
そんな中
日本の産婦人科は
欧米諸国に比べて
仕事量が多すぎ
妊婦健診で
毎回超音波をやって
お産も見て
産科と婦人科の
仕事の境界も曖昧で
(医師の数が少ないから)
給料も仕事量の割に少ない
(婦人科専門の先生も
結局食べていくのに
お産施設でのバイトが必要だ)
産後管理もやって
さらに
出生前診断の
カウンセリングも
なんてとてもじゃないけど無理
産科医療現場崩壊に
拍車がかかると思います
3)認定遺伝カウンセラーを増やせばいいじゃん!
だったら
専門職を増やせばいいじゃん!
そうですよね
作中の様な
遺伝カウンセラーの役割は
今後さらに重要になります
けど
遺伝カウンセラーの仕事は
産科出生前診断だけでは無い
のです
最近では
遺伝性乳癌卵巣癌症候群
アンジョリーナジョリーが
乳房・卵巣摘出をした疾患
なんかが話題になりましたが
今後様々な遺伝性疾患が
検査対象となるでしょう
これらの疾患もまた
診断するだけで終わり
という訳では無いのです
遺伝性乳癌卵巣癌を例にすると
・予防的に手術をするのか?
・手術した時のリスクは?
・自分は子供を産むべきなのか?
・パートナーにはなんて説明する?
などなど
非常にセンシティブな選択が
沢山うまれる
のが遺伝診断の難しいところ
さらにさらに
子供を産む選択肢をした時
おそらく妊娠した時に
出生前診断を選択するよね?
そうすると中絶の問題にも
また繋がる訳で
またまた非常に難しい
仮に自分が
遺伝性乳癌卵巣癌症候群の
ハイリスク遺伝子BRCA1
を有していた場合
80歳までに乳癌にかかる確率は75%
70歳までに卵巣癌にかかる確率は39%
子供に遺伝するのは1/2
あなたならどうしますか?
・自分の手術をするのか?
・パートナーにどう説明するのか?
・子供を産むのか?
・出生前診断は?
・陽性だったらどうするの?
・陽性で産む選択をしたら
いつ子供に説明する?
・どうやって?
パートナーだって一緒
それぞれの問いに対して
自分たちの答えを持って
かつ本人の意思を尊重しないといけない
そのためにはトコトン話し合いが必要
今はBRCA1という遺伝子の話をしましたが
ATMって遺伝子が陽性だった場合
80歳までに乳癌になる確率は27%
NBNは23%、NF1は26%etcetc
遺伝子は一杯ある
どこまで知りたくて
どこまで知りたく無いのか?
突き詰めると
非常に難しいのが遺伝診断
世の中の流れでは
全ゲノム解析の
出生前診断を!
なんて言ってる人もいるけど
実際に運用したら
世界中から悲鳴が上がると思うわ
4)じゃあどうすればいいの?
産婦人科でも
意見は分かれているよね
NIPTをもっと
簡単に受けられる様にするべき
いやいや
カウンセリングの環境が
全然不足している!
まあ
そもそも答えが無いしね
個人的には
極端な2つの方向に
振り切るしかない
と思っています
1:超一般化する
誰でもどこでも
希望する人には検査をする
カウンセリングもすっ飛ばしちゃう
最初に全妊婦さんに
NIPTの情報提供をして
フリーアクセス・フリーに検査
NIPTを至極当たり前の検査にしてしまう
2:施設の集約化を測りカウンセリングを充実させる
今後拡大するであろう
遺伝診断の分野で
しっかりとしたカウンセリングを行うのは
全国の産科医が片手間にやるのは無理
認定遺伝カウンセラーが増えるのが必要だけど
他の疾患についても
ガイドラインの制定が進み
がん診断された時に
遺伝検査が必須になるかもしれない
そうすると大きな施設の
カウンセラー取り合いがおこり
必然的に出生前診断のカウンセリングを
行なえる施設も限られてくると思われます
でもしょうがない
今よりアクセスが難しくなるけど
カウンセリングを充実させるのも
大切な面があるので
そちらに舵をとるのも一手です
出生前診断については
自分に確固たる意見はありません
時代の流れに合わせて
自分にできる最適な方法を
選択していこうかな
って思っています
感想の様な
愚痴の様な
やることはいっぱいあるね
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