さて、今回はヘルペスの話の続きです

性感染症全般に言えることですが
多くは粘膜感染なので
女性の方が感染しやすいので
注意が必要です


さて、
今回は治療後の感染方法等を
解説していきます

ヘルペスは
普段神経に潜んで
チャンスがあると
増殖して水泡を作る

という性格ですので

この増殖して水泡を作った状態が
一番感染しやすいです

前回お話した
抗ウィルス薬を使えば
症状は数日~数週間で
おさまりますし

水泡も痂皮化といって
乾いてきます

皮膚の症状がなくなると
感染率はかなり落ちますので

仮にヘルペス症状が出現したら
完全に皮膚がきれいになるまで
性交渉は行わないようにしてください

ただ症状が無いと
必ず相手にうつさないかというと
そういうわけでもありません

症状が無い場合でも
わずかながら
感染の可能性がありますので
注意が必要です


さて、ヘルペスの感染で
もう一つ注意しておくべきことがあります


それは
出産するときですね・・


出産するときは
赤ちゃんが膣の中を通りますが
その時に口からヘルペスが
感染してしまう事があるのです

(カンジダやコンジローマも同じでしたね)


ですので、
感染症状が強いに
経腟分娩はなるべくしない方が良い
という事になります

さらに
ヘルペスの初感染時は
とても沢山のウィルスが
存在するため

再発型に比べ
感染率がかなり高いです

経腟分娩した時に児に
ヘルペスが感染する確率
(初発型30-60%、再発型0-3%)


そのため、妊娠中に初発型ヘルペスになった時に
発症から1か月たたないうちに
分娩になってしまう事が予想される場合
経腟分娩を避け、帝王切開が選択されます


胎児にヘルペスが感染した状態を
新生児ヘルペスと呼びます

新生児ヘルペスは
目や口に症状が限局しているケースであれば
死亡率はぼぼゼロですが

脳や髄膜等
中枢神経に感染した場合は
死亡率が50%を超える上
救命後も後遺症が残る可能性があるので



妊婦さんの
ヘルペス初感染型というのは
私達産婦人科医も
かなり注意して分娩を考える必要があります

今回は
説明がほとんどの記事になってしまいました

ヘルペスは
ウィルスの種類や初発、再発型等があり
なかなか理解するのが難しい病気の一つなのですが

前回話をした
ヘルペスの性格だけは
しっかり覚えておいてくださいね