少し更新が滞ってしまいました
というのも、現在ある事を勉強中
ですが・・
大変
さて、最近不妊治療関連のニュースが
沢山報道されています
こんなニュースは皆さん目にしましたか?
卵子提供支援の団体、患者の家族らが創立
OD-NET 卵子提供支援団体
日本にもついに
国内で提供卵子を募り
コーディネイトする団体が生まれたのです
現状では、
日本国籍を持った女性が
無償で卵子提供して
特定の疾患を持つ患者さんを対象に
(早い年代で閉経してしまい卵子が無い早発閉経
女性の体を持っているのに遺伝子の型に異常があり
早期閉経してしまうターナー症候群等)
提供卵子による妊娠を支援する
システムです
ここだけを読むと
素晴らしいシステムに思えてくるけれども
その裏には
結構沢山の問題が
実は隠れています
でも、起こりうる問題については
周りの産婦人科の同僚や後輩ですら
あまりしっかり理解していない
(知らない)人も多いのが現状です
「卵子無いのに妊娠できるなんていいじゃないですかあ」
とか
「私陣痛経験したくないから、代理出産したいです」
とか、あまり勉強せずにこんなセリフを言う医者も多く
最近の若い産婦人科医は・・・
ふう・・やれやれな感じなのです
さて、
産婦人科として、このようなブログを
運営している以上
提供卵子や代理出産についても
自分の意見を示さないといけないなあと思い
今回から、新しい不妊治療についての記事を
スタートして、数回に分けて
提供卵子・精子
や
代理出産
の言葉の意味や
起こりうる問題点と
それに対する
きゅーさん的な意見をつづっていこうかと思います
結構大きなテーマですし
方針が決まっていない部分も沢山あるので
じっくり解説していきます
第一回目は
そもそも提供卵子・精子や代理出産って
一体なんなのよ?
ってことから解説します
まずはここを理解しないと
話が分かりませんもんね
少し歴史を振り返ると
不妊治療において
体外受精
(精子と卵子をお皿の上で受精させて受精卵を子宮に戻す)
が初めて成功したのが、1978年(イギリス)
ちなみに日本では1983年
結構昔に成功しているのね
と思いますが
実はまだ30年程度の歴史しかないのです
30年と言えば
≒きゅーさんの年齢
であり
日本で初めて体外受精から産まれた方が
ほぼきゅーさんの同級生だったりします
その同級生が
やっと子供を授かるくらいの
年齢まで成長する間に
不妊治療は
とんでもない成長を遂げました
お皿の上ではなく
顕微鏡で精子と卵子を受精させたり
閉経した後の女性に
ホルモン剤を注射して
妊娠できる条件を作ってしまったり
受精卵や卵子、精子を
液体窒素(-196度)で
半永久的に保存したり
卵子幹細胞なるものを
研究したり
それこそ
となりのトトロで
ぐんぐん成長する木の様に
まさに日進月歩で
不妊治療の技術は進んでいます
ちなみにトトロのこのシーンでは
サツキとメイは大はしゃぎで
木の成長を喜んでいますが
おいおい
こんな急に大きくなって
大丈夫かい??
と冷静に考える人も必要であろうと
思います
・・・
最近どうも話がそれやすいですね・・
さて、そんな不妊治療の中でも
また少し難しい
提供卵子や代理出産の解説です
まず最初に、
大前提として覚えておきたいのは
現在の医療水準では
子宮と卵子と精子さえあれば
妊娠する(させる)事が可能である
ポイントはここに尽きます
現在の技術は本当に凄くて
上の3つがあれば
かなり強引な手段であろうと
妊娠というイベントを
起こすことが可能です
そして、この子宮と卵子と精子の組み合わせの
様々なバリエーションに
名前がついています
考えうるバリエーションを挙げて
解説していきますね
パターン1
【卵子:母A】
【精子:父A】
【子宮:母A】
いわゆる普通の組み合わせです
これは説明不要ですね
パターン2
【卵子:母A】
【精子:父B】
【子宮:母A】
最近は男性不妊にも大きな注目が集まっています
大雑把に見て、不妊症の原因は
男性因子1/3 女性因子1/3 原因不明1/3
と言われています
仮に夫が精子を作る事が出来ない場合
他人の精子を利用する事で妊娠が出来ます
この方法を
提供精子(AID)
と呼びます
これは、卵子と子宮は同じ母親の物なので
比較的理解がしやすいと思います
もの凄い下衆な例えをすると
奥さんが不倫して出来た子供
と原理的には同じになります
(あくまで例えです)
このAIDも実は
様々な国で大きな議論が生まれた方法です
特に日本では
慶応大学がはじめ
AIDによって生まれた子供の
アイデンティティー形成にかんして
非常に大きなトピックになりました・・
その辺は今後お話します
パターン3
【卵子:母B】
【精子:父A】
【子宮:母A】
母親が高齢になり、卵子の質が低下した
病気によって卵子が無くなってしまった場合等に
他人から卵子を提供してもらい
母親Aの子宮に受精卵を移植し育てる方法
これが俗にいう
提供卵子
です
日本では、国会議員の
野田聖子さん
が有名ですね
日本では未だきちんとした法整備は
整っていません
産科婦人科学会も、基礎疾患等の
限定的な条件下でのみ容認していますが
提供卵子での妊娠を行っている施設もあります
パターン4
【卵子:母A】
【精子:父A】
【子宮:母B】
何らかの理由で子宮が無い場合には
どうするか?
他人の子宮を借りる
とう方法があります
この方法を
代理出産
と呼びます
日本では
向井亜紀さん
が有名ですね
向井さんは、子宮頸癌により
子宮摘出を行ったため
代理出産という方法を選択しました
だたアメリカでは
(州によって)代理出産も認められており
お金さえ払えば
代理出産を選択する事が可能です
現在代理出産は
すでに大きなビジネスだととらえられており
それに関連して
非常に多くの問題があるのも事実です
(これも今後解説していきます)
パターン5
【卵子:母B】
【精子:父A】
【子宮:母B】
これは代理出産の
別のパターンです
以前は、体外受精や顕微受精の技術は
ありませんでした
ではどの様に代理出産を行うかといったら
父親Aの精子を
母親Bの子宮内に入れる
という事なのです
提供精子の逆パターンの様なイメージですね
この代理出産の方法を
人工授精型代理出産と呼びます
以上が現在までに行われている
主な方法です
本当に子宮と卵子、精子さえあれば
生命は誕生する時代となりました
ここで多くの問題が生まれるのですが
最初に考えるべき問題は
母Aと父Aの子供は一体どのパターンを定義するのか?
だと思います
パターン1はもちろん
子供と考えられますが
残りに関しては
どこで線引きをして良いのか
とても難しいと思います
皆さんはどう思われますか??
さて、
次回以降、この様な生殖医療に関して
どのような問題がうまれたのか
記事にしていこうかと思います
というのも、現在ある事を勉強中
ですが・・
大変
さて、最近不妊治療関連のニュースが
沢山報道されています
こんなニュースは皆さん目にしましたか?
卵子提供支援の団体、患者の家族らが創立
OD-NET 卵子提供支援団体
日本にもついに
国内で提供卵子を募り
コーディネイトする団体が生まれたのです
現状では、
日本国籍を持った女性が
無償で卵子提供して
特定の疾患を持つ患者さんを対象に
(早い年代で閉経してしまい卵子が無い早発閉経
女性の体を持っているのに遺伝子の型に異常があり
早期閉経してしまうターナー症候群等)
提供卵子による妊娠を支援する
システムです
ここだけを読むと
素晴らしいシステムに思えてくるけれども
その裏には
結構沢山の問題が
実は隠れています
でも、起こりうる問題については
周りの産婦人科の同僚や後輩ですら
あまりしっかり理解していない
(知らない)人も多いのが現状です
「卵子無いのに妊娠できるなんていいじゃないですかあ」
とか
「私陣痛経験したくないから、代理出産したいです」
とか、あまり勉強せずにこんなセリフを言う医者も多く
最近の若い産婦人科医は・・・
ふう・・やれやれな感じなのです
さて、
産婦人科として、このようなブログを
運営している以上
提供卵子や代理出産についても
自分の意見を示さないといけないなあと思い
今回から、新しい不妊治療についての記事を
スタートして、数回に分けて
提供卵子・精子
や
代理出産
の言葉の意味や
起こりうる問題点と
それに対する
きゅーさん的な意見をつづっていこうかと思います
結構大きなテーマですし
方針が決まっていない部分も沢山あるので
じっくり解説していきます
第一回目は
そもそも提供卵子・精子や代理出産って
一体なんなのよ?
ってことから解説します
まずはここを理解しないと
話が分かりませんもんね
少し歴史を振り返ると
不妊治療において
体外受精
(精子と卵子をお皿の上で受精させて受精卵を子宮に戻す)
が初めて成功したのが、1978年(イギリス)
ちなみに日本では1983年
結構昔に成功しているのね
と思いますが
実はまだ30年程度の歴史しかないのです
30年と言えば
≒きゅーさんの年齢
であり
日本で初めて体外受精から産まれた方が
ほぼきゅーさんの同級生だったりします
その同級生が
やっと子供を授かるくらいの
年齢まで成長する間に
不妊治療は
とんでもない成長を遂げました
お皿の上ではなく
顕微鏡で精子と卵子を受精させたり
閉経した後の女性に
ホルモン剤を注射して
妊娠できる条件を作ってしまったり
受精卵や卵子、精子を
液体窒素(-196度)で
半永久的に保存したり
卵子幹細胞なるものを
研究したり
それこそ
となりのトトロで
ぐんぐん成長する木の様に
まさに日進月歩で
不妊治療の技術は進んでいます
ちなみにトトロのこのシーンでは
サツキとメイは大はしゃぎで
木の成長を喜んでいますが
おいおい
こんな急に大きくなって
大丈夫かい??
と冷静に考える人も必要であろうと
思います
・・・
最近どうも話がそれやすいですね・・
さて、そんな不妊治療の中でも
また少し難しい
提供卵子や代理出産の解説です
まず最初に、
大前提として覚えておきたいのは
現在の医療水準では
子宮と卵子と精子さえあれば
妊娠する(させる)事が可能である
ポイントはここに尽きます
現在の技術は本当に凄くて
上の3つがあれば
かなり強引な手段であろうと
妊娠というイベントを
起こすことが可能です
そして、この子宮と卵子と精子の組み合わせの
様々なバリエーションに
名前がついています
考えうるバリエーションを挙げて
解説していきますね
パターン1
【卵子:母A】
【精子:父A】
【子宮:母A】
いわゆる普通の組み合わせです
これは説明不要ですね
パターン2
【卵子:母A】
【精子:父B】
【子宮:母A】
最近は男性不妊にも大きな注目が集まっています
大雑把に見て、不妊症の原因は
男性因子1/3 女性因子1/3 原因不明1/3
と言われています
仮に夫が精子を作る事が出来ない場合
他人の精子を利用する事で妊娠が出来ます
この方法を
提供精子(AID)
と呼びます
これは、卵子と子宮は同じ母親の物なので
比較的理解がしやすいと思います
もの凄い下衆な例えをすると
奥さんが不倫して出来た子供
と原理的には同じになります
(あくまで例えです)
このAIDも実は
様々な国で大きな議論が生まれた方法です
特に日本では
慶応大学がはじめ
AIDによって生まれた子供の
アイデンティティー形成にかんして
非常に大きなトピックになりました・・
その辺は今後お話します
パターン3
【卵子:母B】
【精子:父A】
【子宮:母A】
母親が高齢になり、卵子の質が低下した
病気によって卵子が無くなってしまった場合等に
他人から卵子を提供してもらい
母親Aの子宮に受精卵を移植し育てる方法
これが俗にいう
提供卵子
です
日本では、国会議員の
野田聖子さん
が有名ですね
日本では未だきちんとした法整備は
整っていません
産科婦人科学会も、基礎疾患等の
限定的な条件下でのみ容認していますが
提供卵子での妊娠を行っている施設もあります
パターン4
【卵子:母A】
【精子:父A】
【子宮:母B】
何らかの理由で子宮が無い場合には
どうするか?
他人の子宮を借りる
とう方法があります
この方法を
代理出産
と呼びます
日本では
向井亜紀さん
が有名ですね
向井さんは、子宮頸癌により
子宮摘出を行ったため
代理出産という方法を選択しました
だたアメリカでは
(州によって)代理出産も認められており
お金さえ払えば
代理出産を選択する事が可能です
現在代理出産は
すでに大きなビジネスだととらえられており
それに関連して
非常に多くの問題があるのも事実です
(これも今後解説していきます)
パターン5
【卵子:母B】
【精子:父A】
【子宮:母B】
これは代理出産の
別のパターンです
以前は、体外受精や顕微受精の技術は
ありませんでした
ではどの様に代理出産を行うかといったら
父親Aの精子を
母親Bの子宮内に入れる
という事なのです
提供精子の逆パターンの様なイメージですね
この代理出産の方法を
人工授精型代理出産と呼びます
以上が現在までに行われている
主な方法です
本当に子宮と卵子、精子さえあれば
生命は誕生する時代となりました
ここで多くの問題が生まれるのですが
最初に考えるべき問題は
母Aと父Aの子供は一体どのパターンを定義するのか?
だと思います
パターン1はもちろん
子供と考えられますが
残りに関しては
どこで線引きをして良いのか
とても難しいと思います
皆さんはどう思われますか??
さて、
次回以降、この様な生殖医療に関して
どのような問題がうまれたのか
記事にしていこうかと思います