前回のHPVの記事は
いかがでしたでしょうか?

HPVの記事はこちら


あっ
あと、新サイトもよろしくお願いします
キレイに作っていますので
是非見て下さいね




さて・・
前回はHPVがいかにして感染するか
をお話しました

HPVは感染率が強いウィルスで
結構ポピュラーなものです
約90%の女性が一度は感染するけれど
9割以上が自然軽快します


さてこのHPVですが
細胞にくっつく際に
その遺伝子を変化させてしまう事で
癌化すると言われています

ちょっと癌について
解説加えますが
そもそも普通の細胞というのは
細胞増殖をする際
となりに他の細胞がくっつくと
それ以上細胞が増えないような仕組みが
出来ています

円形のお皿に細胞をおくと
最初はどんどん増えますが
平面一杯に細胞が増えると
増殖がぴたっと止まります

この仕組みが無いと
私たちの色んな臓器は
制限無く大きくなって
正確な形を保てなくなります

しかしこれが癌化すると、
隣り合う細胞があっても
それを無視して増え続けます


円形のお皿に細胞をおいて増やすと
平面に細胞が敷き詰められた後
さらに増殖して、もりもり細胞が増え続けます
まるで腫瘍のようにです

ちょっと脱線しましたが
HPVは子宮頸部の細胞の
遺伝子を変化させて
癌化させてしまいます

さて・・
この癌化細胞ですが
何もいきなり発生する訳ではありません
何となくおかしい細胞が
徐々に増えていき
最終的に癌化細胞が産まれます

俗にいう
前癌病変
という物ですね

一般的に多くの癌は
前癌病変を経て
ゆっくりゆっくり癌化していきます

子宮頸癌もその代表的な癌です

子宮頸癌の前癌病変は
子宮頸部異形成と呼ばれます

子宮頸部異形成がゆっくりゆっくり進行し
最終的に癌になってしまいます

さて
前回記事で
HPVはほとんど自然軽快する
とお話しましたが
前癌病変もHPVが自然に排除されると
良くなる事が多いです

図で前癌病変と
軽快、悪化する大体の確率を
提示します


異形成は
軽度→中等度→高度
と変化していきます

実は軽度異形成は
80%近くが自然軽快します

中等度に至っても
50%が軽快します


実は異形成のうちに
病変を見つければ
子宮頸癌になる前に治療が可能なのです

つまり
本来、女性全員が
毎年子宮癌検診を受診すれば
このようなタイプの子宮頸癌の
多くは手遅れにならないのです

しかし現状
日本女性の検診受診率は
20%ほどと
世界的に見てもかなり低いのです


では検診以外では
どのような方法で
子宮頸癌のリスクを
減らす事が出来るのでしょうか?

今回はここまでです

今回と前回の記事から
子宮頸癌の性格をまとめます

!、ハイリスクHPVの持続感染が原因

2、異形成という前癌病変が存在し自然軽快の可能性も高い

3、実は検診をしっかり受ければ子宮頸癌のチェックは十分である


我々産婦人科医は
子宮頸癌の患者さんを減らすために
検診受診の必要性を
日々訴えていますが
すぐに全員が検診を受けるようになるわけでは
ありません

そこで登場したのが
HPVワクチンとなります

次回はついにHPVワクチンの説明です