先日、突然B美が仕事中の私の席に来た。
「あのさぁ・・・、言いにくいことなんだけど。」
また何かが起こる
と思った。
「あのね・・、あの・・・制服をかえて欲しいの。」
デザインを変えるってこと
と一瞬思ったが、B美が着ている制服のベストを見てすぐに察知した![]()
サイズを変えて欲しいということである![]()
今まで気が付かなかったが、ベストがパッチパッチで、ボタンが今にも弾き飛ばされそうなのである![]()
ボタンとボタンの間からは、ブラウスがはっきりと見えてしまっている。
スカートもパツンパツンで、かろうじてファスナーは閉まっていたが、上の部分を安全ピンでとめていた。
私は人事部で女性社員が入社すると、制服を資材部に発注する業務を担っていた。
そして、個別に支給したサイズと個数を全社員分の記録をファイルしている。
「では、一つ上のサイズに変更ということで、発注しておきます。」
「どれくらいかかる?」
「在庫があれば、すぐに来ます。」
「なるべく早くお願いね。」
ハイハイ・・・(-_-メ![]()
全く、食べ過ぎなんだよっ![]()
いつもいつもダイエットって騒いでいるけど、ワンサイズ上って何なんだよっ![]()
私は忙しいんだよっ![]()
と、心の中で愚痴り、B美の現在支給しているサイズを調べた。
17号かぁ・・・
じゃあ次は18号![]()
18号ってあるの![]()
あまり聞かないけど、19号になるのかな![]()
と、心の中で葛藤し、資材部に向った。
「17号のワンサイズ上?ないよ。」
資材部の担当者にあっさり言われた![]()
「17号がマックス。それより大きいサイズって過去に作ったことない。在庫なんてもちろんないよ。」
B美のあのボタンが弾切れそうなベストとスカートを思い出すと、「じゃあいいです。」とは言えない![]()
「妊婦さんなら、届けだせば私服で勤務出来るでしょ。」
妊婦さんじゃないです・・・![]()
「誰?」
怖くて答えられなかった。
「女性社員のプライバシーだし、私の口からは言えません。」
そう言って、逃れた。
「じゃあ、特注な。業者に問い合わせてみるけど、2~3週間はかかると思うよ。」
2~3週間かぁ・・・
特注だもん、しょうがないもんなぁ・・・
その後、業者から返答があったと資材部の担当者から連絡がきた![]()
これから製作するので、やはり2週間から3週間はかかるということだった。
このことをB美に私は伝えなければならない。
「あの、B美さん、制服のことなんですけど・・・」
周りに人がいない時を見計らって、B美の席を訪ねた。
「あっ、もうきたの。さっすが~、仕事早いわね。」
「いえ、あのぉ、申し訳ないのですが、2~3週間かかるって資材部から言われまして・・・」
「何でそんなにかかるのよっ!!」
怒鳴られた![]()
『特注だから』と言いたかったが、怖くて言えなかった。
「在庫がないそうなので、これから作るということです・・・」
「はぁ
?在庫がない?![]()
」
「申し訳ないのですが、私にはもうどうにも出来ないので、待ってください。資材部の担当者にもなるべく早くとお
願いしときますから。」
「担当はくるみちゃんじゃなくて資材なの?」
もーう、何年会社にいるんですかぁ![]()
発注は資材部にきまってるじゃないですかぁ。
「じゃあ、しょうがないわね。待つわ。」
じゃあって何だぁ![]()
と、まぁ連続でカチンとくることはあったけど・・・![]()
とりあえず社内初の19号制服を首をなが~くして私は今、待っています・・・