神経免疫学:脳卒中からの回復における制御性T細胞の役割 | Just One of Those Things

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前回に引き続き、2019年度の2号目のネイチャーのハイライトより。

 

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神経免疫学:脳卒中からの回復における制御性T細胞の役割
Nature 565, 7738
2019年1月10日

吉村昭彦(慶應義塾大学)たちは今回、虚血性脳卒中のマウスモデルで回復期における制御性T(T_reg)細胞の役割を調べた。彼らは、活性化T_reg細胞がケモカインであるCCL1およびCCL20に応答して、損傷を受けた脳に浸潤する機構を説明している。このようなTreg細胞は、アンフィレギュリンを分泌し、これがアストロサイトの過剰活性化を抑制し、神経の損傷を低減する。

Letter p.246
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≪制御性T(Treg)≫

ビギナーズセミナー12 制御性T細胞の分化と可塑性

脳梗塞慢性期、制御性T細胞が神経を保護! | Natureダイジェスト

※有料会員用:有料館員に問うう録していなければ、全文が読めません。

脳梗塞における神経症状回復を促す新規免疫細胞の発見 伊藤美菜子、吉村昭彦(微生物学・免疫学) | 慶応大学 大学病院 医療・健康情報サイト

 

本論文においては、日本語版本誌では、「神経免疫学:脳の制御性T細胞はアストログリオーシスを抑制し、神経学的回復を促進する」と題されています。

 

フルテキストを直訳しますと・・・

 

脳調節性T細胞はアストログリオーシスを抑制し、神経学的回復を強化する
 

となり、Abstractを直訳しますと・・・

 

免疫寛容の維持に加えて、FOXP3 +制御性T(T_reg)細胞は組織の恒常性とリモデリングにおいて特殊な機能を果たします[1,2]。ただし、通常の条件下では脳内のT_reg細胞の数が少ないため、脳のT_reg細胞の特徴と機能はよく理解されていません。ここでは、虚血性脳卒中後のマウス脳にT_reg細胞の大量の蓄積があり、これが虚血性脳損傷の慢性期中の神経学的回復を強化することを示しています。脳のTreg細胞は、内臓脂肪組織や筋肉などの他の組織のT_reg細胞に似ていますが、これらは明らかに異なり、セロトニン受容体5-HT_7をコードするHtr7を含む神経系に関連するユニークな遺伝子を発現しています。脳のT_reg細胞の増幅は、インターロイキン(IL)-2、IL-33、セロトニンおよびT細胞受容体の認識に依存しており、脳への浸潤はケモカインCCL1およびCCL20によって促進されます。脳T_reg細胞は、低親和性上皮成長因子受容体(EGFR)リガンドであるアンフィレグリンを産生することにより、神経毒性アストログリア症を抑制します。脳卒中は神経障害の主な原因であり、現在、慢性期のリハビリテーション以外の効果的な回復方法はほとんどありません。私たちの調査結果は、T_reg細胞とその製品が脳卒中や神経炎症性疾患に対する神経保護の治療機会を提供することを示唆しています。

 

となります。

 

フルテキストは下記です。詳細が必要な方はご購入をお願いいたします。

 

Full Text:Letter p.246

Brain regulatory T cells suppress astrogliosis and potentiate neurological recovery

 

Data availabilityによれば・・・

 

脳のT_reg細胞のマイクロアレイデータは、Gene Expression Omnibus(GEO)データベースのアクセッション番号GSE109259で入手できます。図のソースデータは、このペーパーで提供されます。
 

 

これにて、2019年度の2号目のハイライトはすべて取り上げました。次回のこの枠は3号目のカバーストーリーに入りたいところですが、温暖化対策サミットに向けてのネイチャーの論説がカバーストーリーとして、37号目の2019年9月19日号のカバーストーリーに取り上げられているので、これを取り上げます。

 

究極に溜まりに溜まったネイチャー。次回は「Cover Story:行動の時:重大な局面を迎えた全球の炭素排出」を取り上げます。関連する記事まで全て載せるので、大掛かりになると思います。

 

 

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